研究課題/領域番号 |
23K08255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内山 光 九州大学, 大学病院, 医員 (30896022)
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研究分担者 |
塩瀬 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (30363336)
田ノ上 禎久 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40372742)
牛島 智基 九州大学, 大学病院, 助教 (70529875)
満尾 博 九州大学, 大学病院, 医員 (80908864)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心臓移植 / DCD / DCD心臓移植 / 右室機能 / distention |
研究開始時の研究の概要 |
cDCDでの生命維持治療終了後の温虚血時間における心筋組織障害、右心機能悪化はcDCD心移植が広く普及しない一因であり、これに対して種々の薬物介入によるischemic post conditioningが試されているが、死前の介入、とりわけ非薬物的介入に関しては報告が少ない。本研究では、ブタのcDCDモデルを用いて、WLST以後に心室に生ずる圧容積変化に着目し、右心室前負荷を減少する介入がもたらす圧容積変化を記録する。また、介入の有無による再灌流後の心機能への影響を、コンダクタンスカテーテルを用いて得られる負荷非依存性の心機能指標と、生化学・組織学的評価とを関連づけて検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、ブタのcDCDモデルを用いて、生命維持治療中止(Withdrawal of Life Supporting Therapy: WLST)後に心室に生ずる圧容積変化に着目し、この過程における心室前負荷を減少させる処置がもたらす変化を記録し、これが再灌流後の心機能温存に結びつく手法となりうるかについて検討することを目的としている。適切な心室過膨張予防により両心機能の温存が可能となれば、現行のcDCD移植心採取法の改良や本邦のcDCD導入につながる結果が得られるものと考える。生命維持治療中止手技とTA-NRP(Thoraco-Abdominal Normothermic Regional Perfusion)手技に関する予備実験を行い、ブタを用いたcDCDのTA-NRPモデルの確立を目指した。動物麻酔及び循環管理、体外循環手技等に関しては、本研究室で用いられてきた手法をもとに概ね安定させるに至り、WLST及びTA-NRPを模した手技に関してはcDCDモデルの先行基礎研究で行われてきた手法を参考に、臨床で報告されている手技に準じた形とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
WLST以後の右心系の変化を捉えるべく試行錯誤を繰り返した。再現性のあるP-V loopを取得するべく、今しばらくの手技の習熟が必要となるため、引き続き予備実験の中で介入手法を含めた検証を続けることになる。
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今後の研究の推進方策 |
適切な右室容積の減少に結びつくp-ECMO介入のEMCO回転数、回路について検討を続ける。その後、本介入の有無での再灌流後心機能を比較検証する。
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