研究課題/領域番号 |
23K08267
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
佐藤 明 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30528469)
|
研究分担者 |
範 江林 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60272192)
新見 学 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (80644898)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 血管内視鏡 / 動脈硬化 / 遺伝子改変ウサギ / 大動脈疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、遺伝子改変ウサギ(ApoEノックアウトウサギ)を用いた大動脈疾患の病態メカニズムの解明、血管内視鏡によって観察された大動脈壁内腔の内膜所見・動脈硬化像と大動脈解離・瘤、脳梗塞、腎障害、末梢動脈疾患などの臓器障害との関連を示すことにより、リスクの高い大動脈硬化病変をターゲットとした新たな治療介入が可能になる。更に血管内視鏡を用いた大動脈の画像診 断のデータベース構築を行い、血管内視鏡による大動脈観察の有用性を確立するための先駆的な研究であると同時に、世界に先駆けて新しい医療分野を開拓しうる成果が期待される。
|
研究実績の概要 |
令和5年度は、1) ApoEノックアウトウサギにおける血管内視鏡を用いた大動脈観察と病態解明、2) 血管内視鏡による大動脈プラークの性状・頻度及びコレステリン結晶やNETsの関連の研究を行うことである。 1)本年度はApoEノックアウトウサギの作成が困難であったため、10週間の高コレステロール食投与を行ったNZWウサギ(月齢7-15ヶ月)の動脈硬化モデルの作成を行なった。ウサギの大動脈の動脈硬化の観察を行い、大動脈硬化組織の切片標本を作製(H&E、elastica Van Gieson、Masson trichrom染色)した。 2)山梨大学医学部付属病院循環器内科において、冠動脈・大動脈弁狭窄症・末梢動脈疾患検査・治療の際に大動脈血管内視鏡を施行した。① X線透視下に橈骨及び大腿動脈から血管内視鏡を挿入し、上行大動脈から両側総大腿動脈までプラークの頻度・性状(黄色プラーク、プラーク破裂、血栓など)を観察した。② プラーク部位から飛散するプラークや血栓をカテーテルで吸引し、偏光顕微鏡でコレステリン結晶を同定し、吸引血液の各種サイトカイン(IL-1β,IL-6,TNF-αなど)・ケモカインを測定した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度はApoEノックアウトウサギの作成が困難であったため、10週間の高コレステロール食投与を行ったNZWウサギ(月齢7-15ヶ月)を用いて動脈硬化モデルの作成を行なった。血管内視鏡で観察された動脈硬化と病理組織との対比を行なっている。
|
今後の研究の推進方策 |
ApoEノックアウトウサギにおける血管内視鏡を用いた大動脈観察と病態解明を進める。
|