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血液凝固ポリマー・ペプチド複合体を用いた局所止血材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08268
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

尾関 貴啓  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70930725)

研究分担者 荏原 充宏  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (10452393)
宇都 甲一郎  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 独立研究者 (30597034)
加藤 竜司  名古屋大学, 創薬科学研究科, 准教授 (50377884)
成田 裕司  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (60378221)
緒方 藍歌  名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (70718311)
蟹江 慧  近畿大学, 工学部, 准教授 (80636407)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード局所止血剤 / 非生物由来 / ペプチド / 血液凝固 / 止血 / 合成高分子
研究開始時の研究の概要

手術中の出血は、患者の生命を脅かすこともある危険な合併症であり、いかに迅速に止血するかが患者の予後を左右する。市販の局所止血剤(フィブリン糊やコラーゲン、トロンビンなど)の多くは生物由来成分で感染症や抗原性発現のリスクがあるため、非生物由来で止血操作性が良く、また多様な出血に対しても高い止血性能を有する、新たな局所止血材の開発が求められる。本研究では、血液凝固作用を持つ合成高分子メタクリルオキシエチルフォスファチジルセリン(MPS)とフィブリン形成促進機能性ペプチドを用いて新たな局所止血材を開発し、動物実験で有用性を明らかにする。

研究実績の概要

手術中の出血は、患者の生命を脅かすこともある危険な合併症であり、いかに迅速に止血するかが患者の予後を左右する。市販の局所止血剤(フィブリン糊やコラーゲン、トロンビンなど)の多くは生物由来成分で感染症や抗原性発現のリスクがある。一方、現状の非生物由来の局所止血材は適応部位や操作性に限界があり、噴出性出血やoozing出血などに対応できない。従って、非生物由来で良操作性、かつ多様な出血に対し高い止血性能を有する新たな局所止血材の開発が求められる。本研究では、独自技術で得た「血液凝固作用を持つ合成高分子メタクリルオキシエチルフォスファチジルセリン(MPS)」および「フィブリン形成を促進する機能性ペプチド」を用い、MPSによる圧迫止血とペプチドによる凝固生理活性の2つの作用から止血をする新たな局所止血材を作製し、止血効果を検証する。本年度では、機能性ペプチドの探索を行なった。正電荷アミノ酸3残基に接着ペプチド(YKYKY)をつなげ、2種類の機能性ペプチド(ペプチドXおよびペプチドZ)を作製した。これら機能性ペプチドをフィブリノゲン溶液と混合したところ、ペプチドZで凝集体の形成がみられた。また、ヘパリン化ヒト全血と混合したところ、ペプチドXおよびペプチドZにおいて凝集体の形成がみられた。トロンボエラストグラフィーで凝固開始時間と血餅強度を比較したところ、凝固開始時間はペプチドXが早く、血餅強度はペプチドZが高かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画どおりに進んでいるため、おおむね順調に進展していると判断した

今後の研究の推進方策

今後は、動物実験による機能性ペプチドの止血評価を行う。ポリマー不織布(ポリグリコール酸; PGAやMPS)に機能性ペプチド溶液を染み込ませ、出血箇所の止血効果を調べるが、効果判定の比較対象として、不織布のみ群、市販止血剤群(酸化セルロースやトロンビンなど)、ペプチド止血剤群を用いる。切開箇所にガーゼに2分間当てて吸収した出血量を測定する。また止血までに要した時間を計測する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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