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新規抗炎症性サイトカインIL38が腹部大動脈瘤形成に及ぼす影響と機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08272
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

森崎 浩一  九州大学, 大学病院, 助教 (30625801)

研究分担者 古山 正  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (00419590)
松原 裕  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30805883)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード腹部大動脈瘤 / アンギオテンシンII / BubR1 / IL-38
研究開始時の研究の概要

腹部大動脈瘤の成因として、炎症や免疫応答が重要な役割を果たしていると考えられている。近年、動脈硬化性疾患の治療のターゲットとしてIL-38が着目されている。IL-38はIL-1ファミリーに属する新規サイトカインで、制御性T細胞の活性化やマクロファージ抑制を介して抗炎症作用を有することが報告されているが、IL-38と動脈瘤との関連は検討されていない。今回、IL-38が腹部大動脈瘤の成因へどのような影響を与えるかを検討し、IL-38を標的とした腹部大動脈瘤に対する新たな治療戦略を提示することにある。

研究実績の概要

C57BL6/Jマウスを用いてアンギオテンシンII負荷マウス大動脈瘤モデルを作製し、動脈瘤の形成率、組織学的評価を行ってきた。動脈瘤形成率は約30%で、IL-38投与により動脈瘤形成は抑制されることを確認した。IL-38投与により、動脈瘤壁のMMP-2、MMP-9は低下、また、マクロファージの集積も抑制されていた。
BubR1低発現マウスを用いたアンギオテンシンII負荷大動脈瘤モデルの作製を下記要領で行った。
3種混合麻酔(塩酸メデトミジン0.3mg/kg+ミダゾラム4mg/kg+ブトルファノール5mg/kg)を腹腔内投与した。背部の皮切部位を脱毛し、皮膚切開を加え、皮下ポケットを作成、浸透圧ポンプを挿入しAngiotensin II (1000ng/kg/ml)を0.25μl/hrで持続投与した。背部の切創は埋め込み終了後に5-0Nylonで縫合、閉創した。浸透圧ポンプ:ALZET社製 mini-osmotic pump MODEL 2004(長さ3.0cm、直径0.7cm、重量1.1g)
BubR1低発現マウスにおける動脈瘤形成率は下記要領で評価予定である。
術直前、術後3、7、14日目に大動脈を採取する。3種混合麻酔を腹腔内投与し、仰臥位で開腹し、下大静脈より27Gの注射針を用いて血液を採取後、25Gの注射針を用いて左心室より生理食塩水を緩徐に注入し、生食灌流を行う。脱血による安楽死を行った後、大動脈を上行大動脈〜総腸骨動脈分岐部まで摘出する。HE、EVG染色にて瘤形成を評価する。
現在、BubR1低発現マウスの交配、アンギオテンシンII誘導大動脈瘤モデルを作成中の状態で、当初の計画より遅れている状況である。十分数のマウスを確保でき次第、早急に実験計画を遂行予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

BubR1低発現マウスの交配を行っており、実験に使用できる十分数のマウスを確保できていないため、当初の予定よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

BubR1低発現マウスの交配を行っており、実験に使用できる十分数のBubR1低発現マウスを確保でき次第、早急に実験計画を遂行予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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