研究課題/領域番号 |
23K08274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
河島 毅之 大分大学, 医学部, 助教 (20791049)
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研究分担者 |
樋口 明弘 金沢大学, 先端科学・社会共創推進機構, 特任准教授 (20383755)
徳丸 治 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (40360151)
宮本 伸二 大分大学, 医学部, 教授 (70253797)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 虚血再灌流障害 / 対麻痺 / フリーラジカルスカベンジャー / 活性酸素種 / 虚血性脊髄障害 / Resorcimoline / 脊髄虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
胸腹部領域の大動脈瘤手術において最も危惧される合併症が脊髄虚血に伴う対麻痺であるが、確実な予防方法・予防薬は未だ存在しない。 対麻痺発生の要因として、虚血再灌流に伴い発生するフリーラジカルの関与が考えられている。本研究では、新規の化合物substance Xのフリーラジカル消去能を明らかにし、脊髄虚血における脊髄保護効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本年度はSubstance X [Resorcimoline(RML)と命名]のフリーラジカルスカベンジャーとしての特性を解明するため、合計9種類のラジカル種(酸素中心ラジカル:ヒドロキシルラジカル、スーパーオキサイドアニオン、tert-ブチルペルオキシルラジカル、tert-ブトキシルラジカル、アスコルビン酸ラジカル,一重項酸素、窒素中心ラジカル:一酸化窒素、DPPHラジカル、アミノ酸ラジカル:チロシンラジカル)に対する濃度依存性の消去活性を電子スピン共鳴法にて検証し、全ラジカル種に対して消去活性を示すことを確認し、スーパーオキサイドアニオンに対してはエダラボンと比較して約3倍の反応速度定数を有することを明らかにした。In vivo試験では、ウサギの脊髄虚血モデルにて、虚血再灌流直後のRML投与により、コントロール(生理食塩水)、エダラボンと比較して優れた対麻痺発症の抑制効果を示し、病理組織学的に脊髄虚血に対する神経細胞の保護効果を確認した。加えて、酸化ストレス(DNA酸化損傷)マーカーである8-OHdG染色において、神経細胞保護の機序として、エダラボンより強力な酸化ストレス抑制の可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、令和5年度において、RMLのフリーラジカルの消去活性を明らかとするとともに、虚血性脊髄障害に対する対麻痺の予防効果を確認できており、おおむね順調に進展しているものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後はこれまでの脊髄虚血モデルのプロトコールを基本として、RMLの投与量・投与時期・投与回数などの投与条件を変化させ、脊髄保護に最も効果的なRMLの至適投与量・投与時期を決定していく。
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