研究課題
基盤研究(C)
本研究では、大動脈解離発症機序として、大動脈中膜における伸展機械刺激が、インテグリンβ1からアクチン重合に至るメカノトランスダクションとして血管平滑筋細胞の核内まで伝達され、tazを中心とした核内のHippo経路を介して血管平滑筋細胞の脱分化および分化リプログラミングがエピジェネティックに制御される可能性について、三次元細胞培養法および血管平滑筋細胞特異的Taz過剰発現マウスによる独自のアプローチを用いて検討するものである。生体内空間強度変化による血管平滑筋細胞リプログラミングに係る因子をターゲットにする創薬によりこれまで外科的治療が中心であった大動脈解離の予防・治療への応用を目標とする。