研究課題/領域番号 |
23K08289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
土谷 智史 富山大学, 学術研究部医学系, 特命教授 (30437884)
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研究分担者 |
岩竹 真弓 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (40624614)
田上 幸憲 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (60806371)
永安 武 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
江口 晋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80404218)
内田 浩一郎 順天堂大学, 健康総合科学先端研究機構, 准教授 (80648329)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺移植 / 免疫寛容 / 制御性T細胞 / アロ抗原 |
研究開始時の研究の概要 |
臓器移植医療では、生涯にわたる免疫抑制剤の投与が感染のリスクを増加させ、医療コストを増大させている。本研究では、アロ抗原(ドナー抗原)によって特異的に誘導される制御性T細胞(Regulatory T細胞; Treg細胞)である“アロ抗原誘導型Treg細胞”を用いて、肺移植における免疫抑制や免疫寛容が誘導できるかを問う研究である。具体的には、まずin vitroで混合リンパ球反応を行って同細胞の効果を評価し、次にラット肺移植急性拒絶モデルにおいて同細胞の投与で急性拒絶を軽減できるかを確認する。さらに免疫抑制薬から離脱させ、臨床的免疫寛容(Operational tolerance)に挑戦する。
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研究実績の概要 |
臓器移植医療では、生涯にわたる免疫抑制剤の投与が感染のリスクを増加させ、医療コストを増大させている。本研究では、ドナー抗原(アロ抗原)特異的なTreg細胞を用いて、肺移植における免疫抑制や免疫寛容が誘導できるかを問う研究である。具体的には、ラット肺移植急性拒絶モデルにおいてアロ反応性誘導型抑制性T細胞(Regulatory T細胞; Treg細胞)投与によって急性拒絶を軽減できるかを確認し、さらに免疫抑制薬から離脱させて臨床的免疫寛容(Operational tolerance)に挑戦する。肝臓移植と異なり肺移植は免疫反応の比較的強い臓器であり、細胞治療で免疫寛容が誘導できれば世界に先駆けた研究となる。 2023年度では、肺移植の手技の確立、in vitroでのアロ反応性Treg細胞の調整および混合リンパ球反応を行った。現在はアロ特異的なTreg細胞の調整を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画どおりTreg細胞の実験を行ったが、抗CD80/86抗体の効果が不安定で、アロ特異的Treg細胞の誘導が弱かった。2023年度は抗CD80/86抗体を再調整し、その上でアロ特異的かどうかを確認する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
アロ特異的Treg細胞を誘導する抗CD80/86抗体の効果を再確認し、肺移植実験に移る。
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