研究課題/領域番号 |
23K08316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
狩野 孝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70528455)
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研究分担者 |
大瀬 尚子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570559)
舟木 壮一郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50464251)
新谷 康 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90572983)
木村 亨 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90580796)
福井 絵里子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90814591)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肺移植 / 虚血再灌流障害 / 細胞死 / 心停止 |
研究開始時の研究の概要 |
研究計画の概要としては、1年目にDCDラット肺移植モデルを確立し、ネクロプトーシスの経路の活性化を確認する。2年目に治療薬を投与して、治療効果を判定する。3年目にパスウェイ解析をおこない、論文執筆する予定である。
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研究実績の概要 |
肺移植は終末期肺疾患に対する外科治療として本邦でも確立された治療法であるが、いまだに移植待機患者のおよそ40%の症例が待機中に死亡しており、ドナー不足解消は喫緊の課題である。心停止ドナー(donation after circulator/cardiac death: DCD)からの肺移植がその有効な解決策の一つであり、すでに欧米では多数の実績があるものの、本邦では開始の目途もたっていないのが現状である。 DCDでは移植臓器の温阻血時間が長くなることが予測され、阻血による低酸素状態からの 臓器障害が誘導され、移植後の臓器機能の悪化を招く恐れがある。先行研究からその障害には虚血再灌流肺傷害ならびに細胞死が深くかかわることが証明されており、その新規治療法の開発が期待される。申請者は以前から、虚血再灌流時の細胞死の中心的役割を果たすネクロプトーシスの制御による肺移植後虚血再灌流肺傷害の治療に取り組んできた。本研究では、ネクロプトーシスの制御を介したDCD肺移植における臓器保護戦略の立案を目指している。 本研究ではラットを用いた心停止ドナー肺移植モデルを確立し、ネクロプトーシス経路を抑制する化合物を使用して治療開発を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究ではラット肺移植実験モデルの確立が必須である。この技術は臨床外科医であっても安定した結果を出すには非常に多くの実験経験と習熟が必要である。このモデルの安定に時間がかかったため、予定よりも遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
動物実験モデルが安定してきており、細胞実験にて効果が期待できる化合物の選択もすすめている。確立した心停止ドナー肺移植モデルを用いて、虚血再灌流肺傷害を抑制する化合物の探索を継続する。動物実験で結果が出た際には、メカニズムの解析を試みる。
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