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パーキンソン病モデルマウスにおけるNOP受容体拮抗薬の鎮痛効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K08348
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

北埜 学  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (10838296)

研究分担者 南 敏明  大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (00257841)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードパーキンソン病 / ノシセプチン
研究開始時の研究の概要

パーキンソン病(以下PD)は、60歳以上の人口の1%以上が罹患する神経変性疾患である。臨床的には、振戦、筋硬直、無動、姿勢反射障害などの運動障害を伴い、生活の質が低下する。PD患者の68~85%は痛みを併発するが、明らかなメカニズムの解明はされておらず、治療法は存在しない。ノシセプチン/オルファニンFQ(以下N/OFQ)は、全身に広く分布しているノシセプチンオピオイドペプチド(以下NOP)受容体のリガンドであり、運動、疼痛など様々な生体機能を制御している。本研究ではN/OFQ-NOP受容体システムの関係性に着目し、PD関連痛に対するNOP受容体拮抗薬の鎮痛効果の検証を行う。

研究実績の概要

パーキンソン病(以下PD)は痛みを併発する神経変性疾患であるが、痛みのメカニズムは不明で有効な治療法は存在しない。今回、PDモデルマウスを作製し、疼痛発生機序の解明と新規鎮痛薬開発に結び付ける。全身麻酔下に8-9週齢の C57BL/6J マウスに1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine(以下MPTP)を20mg/kg/100μlの容量で2時間おきに4回腹腔内投与し、PDモデルマウスを作製した。モデル作成後10日目に疼痛閾値が最も低くなることを明らかにしており、PD関連痛モデルとした。PD関連痛モデルマウスにノシセプチンオピオイドペプチド(以下NOP)受容体拮抗薬であるSB-612111を腹腔内、または脊髄腔内に投与し、von Frey試験で 疼痛閾値の変化を評価した。 SB-612111の連日腹腔内投与(1㎎/kg)で鎮痛効果が得られた。髄腔内投与では有意差はみられなかった。行動評価としてRotarod testを施行したところ、PD関連痛モデルは行動に変化はみられなかった。SB-612111の連日腹腔内投与を行ったが、変化はみられなかった。疼痛評価後、全身麻酔下に灌流固定を行い、脳を摘出した。脳内のカテコラミン定量を外部に委託した。PD関連痛モデルマウスでは脳内のカテコラミン量の減少がみられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

PD関連通モデルにSB-612111を投与したところ鎮痛効果が得られた。運動に影響はみられなかった。

今後の研究の推進方策

疼痛評価後、全身麻酔下に灌流固定を行い、脳、脊髄を摘出する。NOP受容体の発現部位、発現レベルを免疫反応で確認する。NOP受容体拮抗薬以外の試薬でも鎮痛効果の検証を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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