研究課題/領域番号 |
23K08358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
溝田 敏幸 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80596198)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 腎障害 / 尿量 / 溶血 / 尿中酸素分圧 / 急性腎障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、尿中酸素分圧に着目して腎血流低下や腎障害の初期症状を早期に検出する方法を見出すことである。具体的な研究計画は以下の通りである:①尿中酸素分圧に着目した手術患者の大規模コホートを構築する、②上記コホートを用いて尿中酸素分圧と術後急性腎障害の関連を解明し、また、周術期AKIの早期検出アルゴリズムを開発する。尿中酸素分圧という新しい視点から周術期急性腎障害の発症機序を明らかにする本研究は高い独自性を有し、本研究の成果からは、腎血流低下・腎障害の早期検出および早期介入を可能にするという高い臨床的波及効果が期待できる。
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研究実績の概要 |
2023年度は、尿中酸素分圧の測定機器の開発について打ち合わせを重ねるなどに費やした。尿中酸素分圧測定が可能な状況になったら臨床現場での測定、および尿中酸素分圧と術後急性腎障害の関連についての研究を進めたい。また、心臓血管手術における周術期急性腎障害の発症に関与しているとされる溶血を測定する方法の開発も進めつつある。 日本心臓血管麻酔学会においては招待講演「急性腎障害の臨床診断」を行った。雑誌「循環制御」に総説「慢性腎不全患者の腎動脈下腹部大動脈瘤手術」を執筆した。また、アイゼンメンジャー症候群患者への全身麻酔に、循環動態への影響が少ないとされるレミマゾラムを用いた症例を報告した。 今後も周術期急性腎障害の予防に関する研究を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
尿中酸素分圧の測定方法について研究チーム内で検討を進めている。測定方法が確立したら研究を開始する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究を推進するための研究チームを作り上げつつある。臨床現場での研究推進にはチーム内の協力のもとデータを収集する必要がある。チームの連携を密にして研究に取り組んでいきたい。
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