研究課題
基盤研究(C)
糖尿病患者の周術期管理では、近年術前に中止するべき2種類の系統の薬剤(ピグアナイド系薬剤とSGLT2阻害薬)が注目を集めている。これらは、近年その有効性が見直され、臨床で頻用されるようになった薬剤であるが、直前まで中止されずに手術に臨んだ場合、各々が術中術後の乳酸アシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の発症リスク因子となることが分かってきた。これらは、脱水や手術侵襲により、アシドーシスを惹起する報告があり、術直前までの内服はリスクがあると考えられてきている。骨格筋や臓器のミトコンドリア機能と、これら薬剤と手術侵襲に伴うアシドーシスの病態悪化とは関係性が考えられ、本研究を発案した。