研究課題
基盤研究(C)
本研究では、術後悪心嘔吐(PONV: Postoperative Nausea and Vomiting)発症に関わる神経基盤を明らかにすることを狙いとする。ヒトの嘔吐の神経回路における嘔吐中枢への入力は大脳皮質が大きな役割を果たす。大脳皮質の構造から機能までに至る知見を一貫して得ることができ、かつ、近年計測手法の進歩が著しいMRI(Magnetic Resonance Imaging)を活用して、PONV発症を表象する大脳の灰白質の構造・機能を明らかにする。この際に、個々人のPONV発症の大脳における修飾様式の違いという患者の特性を明らかにし、患者の特性に応じたPONVの予防法の開発の端緒とする。