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手術侵襲による術後認知機能障害の分子生物学的解明とその治療法の探求

研究課題

研究課題/領域番号 23K08400
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関群馬大学

研究代表者

門井 雄司  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード高齢ラット / 認知機能障害 / アミロイドタンパク / 術後認知機能障害 / 炎症 / 高齢 / 若年
研究開始時の研究の概要

現在、高齢者に多く発生する手術後認知機能障害の分子生物学的研究は、国内外を含めて他施設ではほとんど行われていない。手術侵襲によってサイトカインを惹起し脳内細胞内伝達系システム系を傷害させることをこれまで我々は証明している。とりわけ高齢ラットでは手術侵襲によるサイトカイン発現量が多い。パッチクランプ法を用いた細胞内伝達系システム系の解析を行い、高齢に強く発生する術後の脳内細胞内伝達系システム系傷害の分子生物学的原因の一端を解明する。さらに、本研究3年目に実施予定の、脳内細胞内伝達系システム系傷害やBDNFの発現量低下を抑止可能かどうかの検討課題で、今後の治療法発見への手がかりを発見する。

研究実績の概要

高齢及び若年ラットでの手術侵襲によって惹起される脳内BDNF発現部位を免疫組織染色法で比較解析を実施中である。BDNFの脳内発現部位の決定としては、Wistar系Rat(250-300g)を用いて、高齢ラットとしては24週ラット、若年ラットは7-8週ラットを使用した。セボフルラン1MAC麻酔下に、小開腹モデル(腹部を1-2cm切開)を作成する。コントロールラットはセボフルラン1MAC麻酔を行ったが小開腹を行わないモデルとした。2時間麻酔後にセボフルラン麻酔下にRat脳を4%ハラホルムアルデヒドで還流固定する。固定2時間後にRat脳を取り出し、クライオスタット(Leica CM1900)を使用して10μmの脳スライスを作成する。作成した脳スライスにABC法を用いたImunohistochemistry法で測定する。具体的には、組織片中の内因性のperoxidaseをブロックするために0.3%H2O2を30分間投与。Phosphate buffer solution (PBS;pH=7.4)で洗浄後、3%のnormal goat serumで抗原を固定。1000倍に希釈した1次抗体であるBDNF抗体(アマシャム社製品)で24時間撹拌。PBSでその脳スライスを洗浄した後、Avidin-Biotin Complex(ABC kit:アマシャム社製)を投与し発色させ1時間後にHematoxilinでConter染色する。Conter染色することで脳のどの神経細胞により多く発現しているか観察をおこなっており、現在海馬のCA1領域においてBDNFの発現が多いことを確認しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在、海馬のCA1領域においてBDNFの発現が多いことを確認しているところであるが、densitretry解析では有意差が認められていない状況である。写真観察では高齢ラットでは若年ラットと比較して発現量が多い。

今後の研究の推進方策

今後はラット数を増やして比較検討していく予定。またdensitomery法の比較ではなくて定量的な比較、例えば組織をホモジェナイズしてその中に含まれている量の比較を実施してみる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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