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化学療法誘発性末梢神経障害に対するマルチモーダル戦略の科学的根拠を明らかにする

研究課題

研究課題/領域番号 23K08408
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関島根大学

研究代表者

齊藤 洋司  島根大学, 医学部, 特任教授 (50162243)

研究分担者 橋本 龍也  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (00372681)
山本 花子  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00808876)
勝部 由貴子  島根大学, 医学部, 研究員 (20896659)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード化学療法誘発性末梢神経障害 / CIPN / オピオイド / 神経障害性疼痛薬
研究開始時の研究の概要

本研究課題は、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の治療戦略を時間的要素も加味した薬物の相互作用から、その有用性を鎮痛効果だけでなく生活の質(QOL)を含め包括的に明らかにするものである。特に CIPN の予防戦略の臨床導入ならびにがん治療におけるオピオイド使用量の制御に力点を置き科学的根拠を確立するものである。マウス CIPN モデルを対象として、神経障害性疼痛薬やオピオイドの混合投与によって鎮痛作用を多面的に検討すると共に組織学的神経障害の程度と薬物効果を検討する。薬物として既に臨床応用されている薬物を対象とすることで、研究成果を早期に臨床応用できることを目指している。

研究実績の概要

健常なC57BL/6Jマウス(7~8週齢)を使用し、パクリタキセル4mg/kgまたは8mg/kgを0日目、2日目、4日目、および6日目に腹腔内投与し化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN) モデルを作製した。コントロールとして、パクリタキセルを溶解した溶媒を同様に0日目、2日目、4日目、および6日目に腹腔内投与した。パクリタキセル投与前、投与1、3、5日後、および1、2、3、4週間後に、疼痛関連行動を測定した。疼痛関連行動として、決まった力を与えることができるいくつかのフィラメントをマウスの後肢の足底に垂直に、フィラメントが曲がるまで押しつけて、逃避反応を起こす閾値を測定するvon Frey試験、52℃に熱せられた板の上にマウスを置いて、痛みを感じる行動(後肢をなめたり、飛び上がったりする行動)を起こすまでの時間を測定するHot plate試験および、一定のスピードで回転する丸棒の上にマウスを乗せ、マウスが落下するまでの時間を測定するRota-rod試験を行った。
von Frey試験では、右足においては、パクリタキセル4mg/kg投与群で投与5日後に、パクリタキセル8mg/kg投与群で投与7日後にコントロール群と比較して有意に閾値が低下した。左足においては、パクリタキセル4mg/kg投与群、8mg/kg投与群ともに投与7日後にコントロール群と比較して有意に閾値が低下した。Hot plate試験およびRota-rod試験では、コントロール群と比較して有意な差が認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CIPNモデルの作製に時間を要したため、当初の計画よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

作製したCIPNモデルマウスに神経障害性疼痛薬としてデュロキセチン、プレガバリン、ミロガバリンならびにオピオイドとしてヒドロモルフォン、オキシコドン、モルヒネを投与し、相互作用を解析する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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