研究課題
基盤研究(C)
心臓手術は非心臓手術と比較して術後せん妄が起こりやすく、それは生活の質にも影響を与える。我々は人工心肺の使用により、脳血管関門の透過性が亢進することで、脳浮腫が惹起され、その結果として術後せん妄が起こりやすい下地ができるのではないかと考えた。そのために脳血流量の変化を定量する必要があり、我々はインドシアニングリーン(ICG)の吸光特性に着目し、ICGと近赤外線分光法(NIRS)を組み合わせることで局所脳血流を定量する方法を開発した。本研究では、その方法を用いて人工心肺前後での脳血流を定量測定し、その変化が術後せん妄に与える影響を検証する。