研究課題/領域番号 |
23K08420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石田 茂誠 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00964488)
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研究分担者 |
中田 孝明 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20375794)
大網 毅彦 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70527887)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 重症急性膵炎 / タイトジャンクション / claudin2 / 腸管透過性 |
研究開始時の研究の概要 |
重症急性膵炎は高度の炎症により腸管透過性が亢進し,腸内細菌が腸管外へ移行し重篤な感染症を引き起こす。我々は,腸管透過性の制御に関わっているTJ蛋白の中でもClaudin2が敗血症において腸管恒常性の破綻と関連がある可能性を報告しているが,敗血症と同様に過剰な生体反応を引き起こす重症急性膵炎でclaudin2に注目して腸管恒常性の破綻を研究した研究はない。本研究では,重症急性膵炎モデルマウスを用いた機能解析により,claudin2が腸管バリア機能や臓器不全の進行,感染性合併症を含めた病態の進行にどのように関与しているのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
令和5年度はセルレインを使用しマウスの急性膵炎モデルの作成に努めた。最終的に病理で膵炎像を確認でき,実験モデルが作成できた。次に急性膵炎モデルを用いて,膵炎群と対照群においてクレアチニンとデキストランを用いた腸管透過性実験を行い,膵炎群で有意に腸管透過性が亢進していることがわかった。今後は,さらにLPSを用いて急性膵炎の重症度を調整し,腸管透過性の亢進の差を調べる。また急性膵炎でも敗血症と同様にclaudin2が腸管恒常性の破綻と関連があるかを研究し,claudin2が腸管バリア機能や臓器不全の進行,感染性合併症を含めた病態の進行にどのように関与しているのかを明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
重症急性膵炎モデルマウスを作成し、重症急性膵炎モデルにおいて腸管透過性が亢進することを確認できた。今後は腸管透過性とclaudin2などのTJ蛋白の発現の関連性を明らかにしていく。
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今後の研究の推進方策 |
方策に変更はない。重症急性膵炎において腸管透過性が亢進することが明らかになったので、今後は腸管透過性亢進とclaudin2の関連性を明らかにしていく。
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