研究課題/領域番号 |
23K08428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
西尾 健治 奈良県立医科大学, 医学部, 医員 (60254489)
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研究分担者 |
川島 浩正 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70865526)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ADAMTS13 / von Willebrand factor / 腸管虚血再灌流傷害 / VWF / mesenteric ischemia |
研究開始時の研究の概要 |
マウスの腸管虚血再灌流モデルでは、粘膜上皮傷害、好中球の動員による小腸粘膜傷害、および肝臓および肺などの遠隔傷害を惹起することが知られているが、そのモデルを用い、VWFとADAMTS13が腸管虚血再灌流傷害および同時に惹起されてくる肝臓などの遠隔臓器傷害の発症や進展のメカニズムに如何にかかわるかを明らかにし、その進展をADAMTS13の投与で抑制できないか検討すること。
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研究実績の概要 |
目的:腸管虚血再灌流傷害および同時に惹起されてくる肝臓などの遠隔臓器傷害の発症や進展にADAMTS13/VWF分子が如何にかかわるかを明らかにし、その進展をADAMTS13の投与で抑制できないか検討すること。この研究はNOMI(non-occulusive mesenteric ischemia, 日閉塞性腸管虚血)などの病態を模倣するもので、同疾患の予防や、症状軽減、治療に役立つ知見を得られるものと考える。 現在、種々の条件で上腸間膜動脈/静脈の再灌流実験を行っているが、Wild type とADAMTS13ノックアウトマウスとの腸管浮腫の程度をいろいろな条件下で実験を行いながら、比較検討している。現状、ややADAMTS13ノックアウトマウスの方が浮腫が強いと考えているが、有意な差を認めていない。また、同時にアセトアミノフェンによる肝障害や、シスプラチンによる腎障害に対してのADAMTS13/VWF分子の影響を観察し、ADAMTS13がこれらの傷害を軽減する薬剤となり得ることを検証してきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
腸管虚血再灌流を惹起するためにいろいろな条件下にておこなっている。ADAMTS13ノックアウトの方においては虚血再灌流傷害がワイルドタイプより強い傾向を認めるが、はっきりとした有意差は出ていない。その原因として、上腸間膜動脈をクリップにて閉塞した時に、上腸間膜静脈をも血流遮断が起こってしまったり、おこらなかったりしていると考える。 静脈が閉塞された場合、再灌流されても流れが悪く、腸管浮腫が強くなると考えている。また、他の実験においてもADAMTS13ノックアウトマウスを使用しているので、ノックアウトマウスの数がすぐには集まらず、順調に実験を行うことが出来ていない。
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今後の研究の推進方策 |
クリッピングでは上腸間膜動脈をクリッピングしても、上腸間膜静脈への影響があると考えられるので、どうしても上腸間膜静脈へのクリッピングの影響があるようならば、上腸間膜動脈のみ結索その後結び目を解くことで、虚血再灌流傷害を起こそうかと考えている
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