研究課題
基盤研究(C)
体温管理療法に伴う低体温は様々な心電図変化や致死性不整脈を誘発する。本研究では、低体温時およびそこからの復温時に生じる不整脈の基質(substrate)と誘因(trigger)の分析を行い、体温管理療法の臨床成績の向上に直結する薬物療法を探究する。まず、麻酔モルモットを用いて、低温暴露および復温操作による電気生理学的・生化学的影響を評価することにより、低体温誘発性不整脈の病態生理を解明し、治療候補化合物のリストを作成する。次に、麻酔モルモットを用いて、低温暴露前に候補化合物を投与し、効果を評価する。最後に、臨床ヘの外挿性を定量化するために、中型実験動物を用いて候補化合物の効果を評価する。