研究課題/領域番号 |
23K08434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中嶋 康文 近畿大学, 医学部, 教授 (70326239)
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研究分担者 |
秋山 浩一 近畿大学, 医学部, 講師 (70898890)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | microRNA / トランスクリプトーム / 敗血症 |
研究開始時の研究の概要 |
パイロトーシスは、細胞内感染時に誘導されるプログラムされたネクローシス性細胞死の一種で通常、単球、マクロファージおよび樹状細胞などの自然免疫系の細胞で誘導されるが、今回の我々の予備実験で、好中球や血小板にもパイロトーシスが起き、敗血症病態に寄与することが示唆された。 1つのmiRNAが、複数の遺伝子発現に関与しているため今まで1つのタンパク質の発現変化で説明が出来なかったCommon Diseaseの病態解明、バイオマーカー、治療薬としてmiRNA解析は期待できる。本研究では敗血症病態における血球減少の原因となるmiRNAとそのターゲットなるmRNA、タンパク質の解明が期待される。
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研究実績の概要 |
重症敗血症で、白血球減少による免疫抑制状態や、血小板減少を伴う播種性血管内凝固症候群(DIC)が生じると予後不良を来すことは広く知られている。申請者らは、敗血症に伴う病態の中で、血球減少に注目している。パイロトーシスは、細胞内感染時に誘導されるプログラムされたネクローシス性細胞死の一種で通常、単球、マクロファージおよび樹状細胞などの自然免疫系の細胞で誘導されるが、今回の我々の予備実験で、好中球や血小板にもパイロトーシスが起き、敗血症病態に寄与することが示唆された。 (臨床研究)敗血症患者で、急性期DICスコアの血小板数1点以上の血小板数減少群、白血球数<4,000/μLの減少群、白血球及び血小板数維持または増多群、非敗血症患者群との群比較で血球内miRNAとmRNA発現解析後、パスウェイ解析ソフトを用いてmiRNA-mRNAの相互作用を解析し、血球数減少の原因遺伝子、蛋白質を同定する。 (細胞実験)血小板、血小板系培養細胞(Meg-01)細胞、好中球。好中球系培養細胞(HL-60)細胞を用いて臨床研究から推定された血球数減少に関連するmiRNA、mRNA、タンパク質を同定する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で、外部委託業者の出勤時間、営業時間が限られていたため、一部の受託実験に遅れが生じている。また、コロナ禍で海外工場の製造制限のため、実験消耗品輸入にも時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、臨床研究、細胞実験の実験を施行し、研究結果の解析を進めていく。
また、敗血症、またはDICモデルで血球数が減少したラットから採血を行い、ヒトと大凡同様のmRNA,、miRNA,、タンパク質の変化が見られるのか観察する。
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