研究課題/領域番号 |
23K08435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
石川 倫子 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40566121)
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研究分担者 |
東 英樹 姫路獨協大学, 医療保健学部, 准教授 (20726509)
村上 博基 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (20890817)
井上 岳人 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30772652)
藤崎 宣友 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90732644)
小濱 圭祐 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (50595171)
山田 太平 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00465684)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 好中球細胞外トラップ / 敗血症性DIC / エクオール / 性ホルモン / 敗血症 / 好中球 / 女性ホルモン / DIC |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症には性差が存在し、女性は予後が良い。好中球の細胞外トラップ(NETs)は敗血症における播種性血管内凝固症候群(DIC)や臓器障害にも関連し、救命率を低下させる。 申請者らは大豆イソフラボンの代謝産物であるエクオールがヒト好中球NETs形成を抑制し、ラット敗血症モデルの生存率を改善することを発見したが、DICへの関与は不明である。NETsはDICの成立にも深く関わるため、NETsの抑制はDIC予防の端緒を開く可能性がある。本研究で得られる成果はNETs抑制による敗血症性DICの回避という画期的な患者予後改善方法を提案する可能性、大豆由来の安価な原料は医療費削減にも貢献し得る。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、女性ホルモン類似物質であるエクオールのNETs抑制がDIC回避の一助となり得るかを検討することである。令和5年度(2023年度)の目標として、マウスによるDICモデルの作成と、敗血症患者におけるエクオール濃度の測定開始を掲げていた。 実際には、マウス実験に必要な申請などの準備が終了し、承認待ちの状態のため、マウスモデルについては令和6年に引き続き検討することとなる。一方、敗血症患者におけるエクオール濃度の測定の前に、健常者検体15名におけるエクオール濃度の測定をELISA法を用いて行い、4名が比較的高いエクオール濃度を示し、残り11名は低濃度であることが明らかとなった。この時、エクオール濃度が高い検体については、in vitroでの好中球細胞外トラップに与えるエクオール添加の効果が明瞭でなかった。また、女性ホルモンとの相互作用などについても検討を行い、エクオール血中濃度との関連について今後検討するために必要な基礎的な知見を得ている。今年度の成果については女性ホルモンにおける作用として学会発表及び論文投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属研究室の縮小に伴い、必要な実験整備のため所属機関変更を行ったため、その準備などで予定していた実験実施が出来ていない部分が多々あった。
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今後の研究の推進方策 |
旧所属機関においても共同研究として、現所属期間においても新規に実験を進めていく予定である。また、患者検体については旧所属機関だけでなく、別施設との連携も進め、必要数を確保する予定にしている。
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