研究課題/領域番号 |
23K08447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
西村 信城 奈良県立医科大学, 医学部, 特任助教 (80865519)
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研究分担者 |
西尾 健治 奈良県立医科大学, 医学部, 医員 (60254489)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 急性呼吸窮迫症候群 / ADAMTS13 |
研究開始時の研究の概要 |
目的:ADAMTS13が急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療薬となる可能性について検証する。 方法:マウスの左主幹気管支への塩酸の選択的気管内刺激は、ヒトARDSと同様の組織病理学的所見を伴う急性組織損傷を引き起こすことが知られている。ワイルドタイプ、ADAMTS13ノックアウトマウス、VWFノックアウトマウスの3群にそれぞれ塩酸の選択的気管内刺激を行い、重症度、死亡率を観察する。また同時に免疫組織学的な検討も加え、ARDSのADAMTS13への関与を明らかにする。さらに各種マウスARDSモデルに対して、リコンビナントADAMTS13を注入しそのARDS改善効果を観察する。
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研究実績の概要 |
我々のグループは、ADAMTS13がVWFを制御することで、ADAMTS13が血栓形成や炎症という生体防御反応を制御していることについて検証してきた。現在までに、ARDS(Acute Respiratory Distress Syndrome)は血管内皮細胞の障害と肺損傷を特徴とすることが知られていおり、ARDSに関連して内皮障害が起こることでVWFが上昇する可能性を示唆する報告が散見される。ARDSは血管内皮障害と局所の炎症が起こっていることから、ADAMTS13及びVWFが関連する可能性は高いと推察している。今回の実験ではADAMTS13が急性呼吸窮迫症候群の治療薬となる可能性について検証する。実際にはマウスの左主幹気管支への塩酸の選択的気管内刺激は、ヒトARDSと同様の組織病理学的所見を伴う急性組織損傷を引き起こすことが知られており、このARDSモデルマウスを使用する。①ワイルドタイプ、ADAMTS13ノックアウトマウス、VWFノックアウトマウスの3群にそれぞれARDSモデルマウスを実施し、その重症度、死亡率を観察する。②これら3群間で肺組織の病理像やサイトカインを比較する。③リコンビナントADAMTS13投与でのARDSへの影響、ADAMTS13投与に伴う副事象(特に出血傾向)が起きないかどうか、を調べることを目的としている。これらの実験の実施を行うために現状情報収集段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究以外の研究も並行して行なっており、そちらや他の業務に費やすエフォートが大きくなってしまい、本研究に費やすエフォートが予定通り確保できず、実験の進行が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り、少なくとも研究を立案し進めていきたい。
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