研究課題/領域番号 |
23K08454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
田原 良雄 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70381514)
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研究分担者 |
菊地 研 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10305998)
的場 哲哉 九州大学, 大学病院, 講師 (20448426)
山本 剛 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60307949)
池田 隆徳 東邦大学, 医学部, 教授 (80256734)
米本 直裕 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, 客員研究員 (90435727)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心原性ショック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、わが国の心原性ショック診療の現況を検証し、転帰(死亡率)を改善させる対策(患者教育・病院前救護体制・救急診療・院内救急体制など)を探究するための臨床情報(患者情報と施設情報)を収集することである。特に10年前に収集したデータベースと比較し、最近10年間の心原性ショック診療の改善点および今後の課題を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2012年5月1日から2013年4月30日までの期間に日本循環器学会循環器専門医研修施設82施設が参加し心原性ショックを呈する979症例を診療録から後ろ向きに調査しデータベースに登録したJapanese Circulation Society (JCS) Cardiovascular Shock Registryが行われた。この登録システムを利用することで、2022年5月1日から2023年4月30日までの期間に同様の症例集積を行うことで、患者背景、ショックの原疾患の頻度、救急外来での対応、新しい補助循環装置の効果、30日後死亡率など、10年前のレジストリーデータと比較する方針であった。しかし、日本循環器学会が実施する循環器疾患診療実態調査(JROAD)のデータベースを利用することで、参加施設により新たな症例登録を行わずとも調査内容を解析することが可能であることが判明した。そこで我々は、日本循環器学会のJROAD-DPCデータベース利用申請を行い許可された。これにより2012年4月1日から2023年3月31日までの期間の参加施設に入院した心原性ショック症例を解析することが可能となった。現在、データセットを作成中であり、でき次第、解析を開始する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例集積方法の変更、およびデータ利用申請と倫理委員会からの承認を得るためにデータベースの整理に3ヶ月の遅延を生じているが、論文化を急ぐことでこの遅延が解消される見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
本研究によって、本邦の最近10年間の心原性ショック診療の改善点および今後の課題を明らかにし、JRC蘇生ガイドライン2025にわが国の心原性ショックの死亡率・患者背景・基礎疾患を掲載する。 そのために2025年3月までに論文発表を行う予定である。 さらに、2026年に刊行予定の改訂7版救急蘇生法の指針2025(医療従事者用)に、心原性ショックの治療法の進歩と施設条件による死亡率の相違を掲載し心原性ショック患者に対する救急隊の病院選定を提案する。
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