研究課題/領域番号 |
23K08458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木口 雄之 京都大学, 医学研究科, 研究員 (30724380)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 病院外心停止 / 心肺蘇生 / 近赤外線分公法 / 病院前救急医療 / 脳循環 / 近赤外線分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では「心停止直後の測定において新脳循環指標は社会復帰率と相関する」「新脳循環指標は胸骨圧迫の質(深さ)とは相関しない」という仮説に基づき、院外心停止例で心停止直後に新脳循環指標を測定し、社会復帰率と胸骨圧迫の質(深さ)との関連を明らかにする。その上で、院外心停止例において、近赤外線分光法モニタを用いてリアルタイムに脳循環を評価しながら各患者の体格に応じた適切な深さで胸骨圧迫を行うことは、従来の画一的な目標に沿った胸骨圧迫と比較して社会復帰率の向上に関係するかを検討する。
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研究実績の概要 |
今年度は研究協力機関である札幌市消防局の体制の変更により研究計画を当初の計画よりやや変更する必要が生じた。具体的にはセッティングである札幌市消防局の全消防隊に自動心臓マッサージ機が導入されたことにより、自動心臓マッサージ機装着後は加速度センサーを用いた胸骨圧迫の質のデータは測定ができなくなった。そのため、測定区間を自動心臓マッサージ機の装着前後に区切り、患者接触から自動心臓マッサージ機装着までの間は従来の計画通り、近赤外線分光法モニタによる脳循環指標と加速度センサーを使用した胸骨圧迫の質との関連について検討し、自動心臓マッサージ機装着後は一定の胸骨圧迫の質となるため、一定の胸骨圧迫の質の条件下での近赤外線分光法モニタにて測定した脳循環指標の変化を検討することとした。研究計画の変更については札幌市消防局の担当者と議論を尽くし、予定より研究計画書の作成及び研究協力体制の構築に時間を要した。約1年かけて研究計画書の修正を行い、京都大学のIRBの変更は行った。また研究協力救急隊は研究計画段階では8隊の予定であったが、最終15隊まで拡大し、症例登録をできる体制を構築した。現在、京都大学、札幌市消防局、浜松ホトニクス㈱との間で、研究協力協定書の締結を行っている段階である。 またこの間にこれまで行ってきたPILOT研究についても現在解析中である。計82例の症例登録があり、そのうちNIRO及び胸骨圧迫の質の両方を測定できた症例が55例、データをクリーニングした後、解析に耐えうる症例が30例であった。病院前心拍再開症例は3例であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は研究協力機関である札幌市消防局の体制の変更により研究計画の変更を行った。研究計画書の修正及び、IRBの変更、研究体制の再構築を行ったため、当初の予定よりやや遅れている。しかし、最終的には研究計画書の作成及び協力体制の再構築は完了し、研究協力協定書の締結の段階まで来ている。本研究は2024年度より開始予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は研究協力機関である札幌市消防局の体制の変更により研究計画の変更を余儀なくされたが、最終的には研究計画書の作成及び協力体制の再構築は完了し、研究協力協定書の締結の段階まで来ている。 また年度が変わったことで札幌市消防局の担当者の異動等による体制の変更が生じているが、2024年度より遅滞なく本研究を開始できるよう札幌市消防局とは、密に連携していく予定である。 研究協力機関である浜松ホトニクス㈱の担当者とは月1回のペースで顔を合わせて会議を重ねており、研究の進捗の確認、課題の抽出、PILOT研究の解析は引き続き行っていく予定である。
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