研究課題
基盤研究(C)
多くの敗血症生存者に長期的な精神障害が認められる。この病態解明と治療方法の確立のため、脳に増加するT細胞に着目し、敗血症マウスの精神障害の回復にTh2細胞が寄与しうることを示唆した。一方、近年の研究において、IL-4依存的に増加するミクログリア(IL4R+Arg1+ミクログリア)が、減少した神経細胞の再生を促進し(神経新生)、精神障害の回復に寄与することが分かった。本研究は、敗血症後の脳内Th2細胞が、IL4R+Arg1+ミクログリアへの分化、および神経新生に与える影響を明らかにすることで、現状、問題となっている敗血症患者の長期予後の改善に貢献することを指向した研究である。