研究課題/領域番号 |
23K08474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 興太 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40751631)
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研究分担者 |
御室 総一郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90464114)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 敗血症性ショック / 微小循環 / 硫化水素 / グリコカリックス |
研究開始時の研究の概要 |
本研は、敗血症性ショックモデルラットを用い、GYY4137投与による微小循環に対する影響とEGCXに対する保護効果を検証し、その機序を明らかにすることで敗血症性ショックに対する新たな治療法を開拓することである。
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研究実績の概要 |
本研は、敗血症性ショックモデルラットを用い、GYY4137投与による微小循環に対する影響と血管内皮グリコカリックスEGCXに対する保護効果を検証し、その機序を明らかにすることで敗血症性ショックに対する新たな治療法を開拓することである。敗血症性ショック後の臓器障害の重症化は、血管透過性、血管の緊張度、凝固炎症を制御するEGCXが障害されることで起きる。その機序に活性酸素、炎症が関与し、その抑制により臓器障害を抑制、生存率改善を我々は報告してきた。その中で吸入硫化水素は有毒ガスとしてのコントロールの難しさがあるが、抗炎症、抗酸化作用に注目し硫化水素ドナーによる投与が安全にできることを確認した。硫化水素ドナーは炎症の抑制、ミトコンドリアにおける抗酸化作用による制御メカニズムが想定されているが十分解明されていないため、本研究ではミトコンドリアにおける炎症及び酸化ストレスを特異的に抑制する徐放性剤GYY4137によるEGCX保護作用を証明するために行っているがミトコンドリアにおける薬剤の反応性にばらつきがあるため、より安定したモデルを作成している
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
モデルの作成の段階で、薬剤に対する反応性にばらつきがあり、そのため安定したモデルを現在作成しているため
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今後の研究の推進方策 |
敗血症性ショックにおけるGYY4137による抗酸化作用、炎症軽減効果の証明:応募者らが既に確立しているLPS投与によるラット敗血症性ショックモデルを用い、コントロール群と、GYY4137投与群とを比較し、生存率、酸化マーカー、炎症作用(IL-6, TNF-α)を比較する。同時に、これも既に確立しているEGCX評価方法で(血清シンデカン-1測定、電子顕微鏡による心筋毛細血管のEGCX厚測定)、暗視野顕微鏡により各群のEGCXを評価する。基礎疾患がある場合のEGCX保護による生存率改善の検証:実際の臨床では健常な症例ばかりではなく、様々な基礎疾患をもつ敗血症症例がみられる。このため喫煙・加齢モデルを作成し、上記健常モデルと比較する。喫煙や加齢は活性酸素による障害を慢性的に受けているため、EGCXが健常状態と比べて常に損傷した状態にある。より臨床に即した基礎疾患を有するモデルを使用し、実臨床への橋渡しを検討する
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