研究課題/領域番号 |
23K08483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
柳沼 憲志 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30459143)
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研究期間 (年度) |
2022-11-15 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ST上昇型急性心筋梗塞 / 病着前12誘導心電図 |
研究開始時の研究の概要 |
院外発症のST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)患者においては、総虚血時間短縮のため患者搬送前12誘導心電図による早期診断、搬送先への心電図伝送による再還流療法の準備が必要となる。またできるだけ早期の診断、治療介入ができるのが理想である。これらを克服する課題として、各消防機関と医療機関のより密な連携、救命救急士に対する12誘導心電図施行、及び判読のための教育、12誘導心電図伝送システムの構築などが考えられる。また受け入れ側の病院のシステムの構築、ラピッドカーなどでの現場からの治療介入ができることが理想である。これらのシステムの構築、積極的な介入によりSTEMI患者の予後改善が可能かを検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、循環器内科医師による病着前診断、治療とカテーテル室への直接搬送がSTEMI患者の予後を改善させるかどうかを検証することが最終目的である。 STEMI診断に最も重要な病着前12誘導心電図の施行、伝送システムの構築は、ガイドラインでクラスⅠに推奨されているが、残念ながら普及していない。病着前の心電図情報がカテーテル室の稼働、治療スタッフの迅速な招集に役立ち、STEMI患者の予後に最も重要な発症から再灌流までの時間を短縮させることができる。 また、STEMIは病着前に心室細動などの致死性不整脈を誘発させるためできるだけ早期の治療介入が重要である。ドクターカーを使用できる施設においては、救急医、循環器内科医師による現場での診察、治療介入を行い、病院スタッフと連携をとりながら必要であればカテーテル室への直接搬送を行うことが必要と考えている。 一般市民の救命に必要なこのシステムを構築することは極めて重要である。2023年は主に病着前心電図を考える会の学会に参加し現在の日本の現状を確認した。また浦安消防署を訪問し12誘導心電図の導入、伝送システムについて説明させて頂いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
救急車への携帯用伝送システム付き12誘導心電図設置が難しく、行政との話し合いに時間がかかり、当初予定していた計画通りに進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
多くの消防署と話しあう時間を作り、携帯用伝送付き12誘導心電図の導入を目指す。 同時に病院内の患者受け入れ態勢のシステム化を目指す。
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