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脳血管障害に影響を及ぼす特定歯周病菌の同定とその制御法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K08500
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

兼松 康久  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363142)

研究分担者 多田 恵曜  徳島大学, 病院, 特任講師 (30547964)
高木 康志  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40312227)
小山 広士  徳島大学, 病院, 特任助教 (50868586)
島田 健司  徳島大学, 病院, 講師 (60624351)
高麗 雅章  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (60794013)
山口 泉  徳島大学, 病院, 特任助教 (70780005)
宮本 健志  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80585000)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード歯周病菌 / 破裂性脳動脈瘤 / Matrix metalloproteage / Inflammasome / 脳動脈瘤 / 重症歯周病 / 脳梗塞 / クモ膜下出血 / NETosis
研究開始時の研究の概要

脳血管障害による虚血性脳梗塞や脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は致死に至る確立が高く、国内の死因の第2位となっている。これら脳血管障害と歯周病の関連性については、先行研究において脳動脈瘤破裂と重症歯周病との関連性を報告している。しかし、血漿中には、何らかの歯周病菌を健常者でも約60%が保有しているため、病態に関与する特定の歯周病菌を新たに同定し、そのメカニズムを明らかにすることで、脳血管障害の発症予防に向けて特定の病原菌を制御する必要があると考えられる。本研究では歯学部との共同研究により、重症疾患の病態に関与する特定歯周病菌の同定とその制御方策を構築することを目的に検討を進める。

研究実績の概要

脳血管障害の内、脳梗塞は腸内細菌による影響が大きく、腸内細菌のgingipainによる影響が大きいと報告されている。一方、独自の臨床検討でも脳梗塞症例の血栓からは歯周病菌は検出されず、破裂性脳血管障害の脳動脈瘤では、歯周病菌による影響を受けることが明らかになり、歯周病菌の影響は脳血管障害の病態によって異なると思われた。
現在、脳動脈瘤破裂モデルを用いて歯周病菌の菌種別にどのように病態に影響するかについて影響を検討し、Pg菌の陽性率が一番高く、破裂例ではAa 菌の割合が比較的高いことを見出している。
これらの事象をモデル動物で検証し、発症機序の解明と予防策の構築に向けて取り組んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

脳梗塞は腸内細菌による影響が大きく、腸内細菌のgingipainによる影響が大きいと報告されている。一方、独自の臨床検討でも脳梗塞の症例の血栓からは歯周病菌は検出されず、脳動脈瘤症例の血中では、歯周病菌が検出され、破裂性脳血管障害との関係性が明らかになり、歯周病菌の影響は脳血管障害の病態によって異なると思われた。
現在、脳動脈瘤破裂モデルを用いて歯周病菌の菌種別にどのように病態に影響するかについて影響を検討し、Pg菌の陽性率は病態に関係なく高いが、破裂例では特にAa 菌の割合が高いことを見出している。これらの事象をモデル動物で検証するために、Pg菌LPSおよびAa菌LPSを用いて発症機序の解明と予防策の構築に向けて取り組む予定である。
以上の事から、研究計画通りに進んでおり、おおむね順調に進展していると評価した。

今後の研究の推進方策

歯周病の菌種による脳動脈瘤破裂への影響を明らかにし、その予防策を構築するために、モデル動物を用いて歯周病菌の違いによる病態への影響を検討する準備を進めている。まず脳動脈モデルにPg-LPSの投与の有無で検討するための用量や投与条件を決定するために血管壁の炎症性分子の変化をmRNAレベルで経時的に解析し、影響が観察される用量を決定する。ついで、影響が見られる炎症性分子やその他の関連分子への影響を遺伝子レベルおよび発現部位の免疫染色で観察する。更にこれらの影響を抑制するための治療標的を同定する検討を候補薬剤検討する。さらにAa-LPSによる影響を同様に評価する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Evaluation of Serial Intra-Arterial Indocyanine Green Videoangiography in the Surgical Treatment of Cranial and Craniocervical Junction Arteriovenous Fistulae: A Case Series2023

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi Izumi、Kanematsu Yasuhisa、Shimada Kenji、Yamamoto Nobuaki、Korai Masaaki、Miyake Kazuhisa、Miyamoto Takeshi、Sogabe Shu、Shikata Eiji、Ishihara Manabu、Yamamoto Yuki、Kuroda Kazutaka、Takagi Yasushi
    • 雑誌名

      Operative Neurosurgery

      巻: 25 ページ: 292-300

    • DOI

      10.1227/ons.0000000000000796

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Experience of using coronary perfusion balloon catheter for acute middle cerebral artery occlusion2023

    • 著者名/発表者名
      Sogabe Shu、Haboshi Tatsuya、Yamaguchi Izumi、Korai Masaaki、Yamamoto Nobuaki、Shimada Kenji、Kanematsu Yasuhisa、Takagi Yasushi
    • 雑誌名

      Surgical Neurology International

      巻: 14 ページ: 365-365

    • DOI

      10.25259/sni_608_2023

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 硬膜転移が慢性硬膜下血腫の転帰に及ぼす影響についての後視的検討2023

    • 著者名/発表者名
      山口泉、兼松康久, 溝渕佳史, 多田恵曜, 宮本健志, 曽我部周, 石原学, 鹿草宏, 山本陽子, 松田拓, 北里慶子, 髙木康志
    • 学会等名
      第46回日本脳神経外傷学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 徳島県循環器病推進計画の中での急性期脳卒中診療の取り組み2023

    • 著者名/発表者名
      兼松康久、山口泉、石原学、曽我部周、宮本健志、高麗雅章、島田健司、黒田一駿、山本雄貴、山本伸昭、和泉唯信、髙木康志
    • 学会等名
      STROKE2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 当院での急性期脳底動脈閉塞に対する血管内治療成績2023

    • 著者名/発表者名
      高麗雅章, 兼松康久, 島田健司, 山本伸昭, 曽我部周, 石原学, 山口泉, 山本雄貴, 黒田一駿, 高木康志
    • 学会等名
      第48回日本脳卒中学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] エストロゲン欠乏ラットのERαおよびSirt1の低下に伴うNLRP3/IL-1β/MMP-9経路の活性化と脳動脈瘤破裂との関連2023

    • 著者名/発表者名
      山口真司、山口泉、高麗雅章、島田健司、多田恵曜、北里慶子、兼松康久、高木康志
    • 学会等名
      第266回徳島医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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