研究課題/領域番号 |
23K08508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
梅村 淳 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (00244567)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 脳深部刺激療法 / 視床下核 / 画像誘導プログラミング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では当大学附属病院でSTN-DBS治療中のパーキンソン病患者を対象として医師主導の臨床研究を実施する。従来の患者との対面で熟練した医師が患者の神経症状を確認しながら行うDBSプログラミング法(conventional manual programming: CMP)と、最近開発された刺激野表示三次元画像に基づいて作成したプログラミング法(image based programming: IBP)による運動症状改善効果を二重盲検化前向きクロスオーバー試験により比較検討し、画像に基づくプログラミング法の妥当性を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、複雑化したDBSの刺激プログラミングを刺激野表示三次元画像に基づいた客観的な方法で作成し、その設定を実際にDBS施行後の患者に適用し、その効果を従来の患者と対面で神経所見をみながら行うプログラミング法と比較検討することである。そのための臨床試験を実施することで画像に基づくプログラミング法の妥当性を検証する。 当初、刺激野表示三次元画像を作成するソフトウェアとしてBrain Lab社のElementsの使用を想定していた。しかし最近Boston Scientific社よりより廉価の刺激プログラマーの新機能としてのStimview XTがリリースされたのでこれをレンタル使用して、まずは2例の患者の初期刺激設定で使用してみた。その結果、Stimview XTでのプログラム作成は非常に簡便で刺激効果が高いことが示された。この結果を基に術後慢性期の患者における刺激プログラムの最適化についての臨床研究を策定した。 視床下核刺激療法を施行後6か月以上経過し症状が安定している患者を対象とし、Stimview XTで作成したプログラムと従来の神経所見を確認しながら行うプログラムにおける運動症状の改善を比較検討する臨床研究を立案し、倫理委員会の承認を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実際にレンタル使用したBrain Lab社のElementsとBoston Scientific社のStimview XTを使用して視床下核刺激療法を受けた患者における刺激野表示三次元画像に基づくプログラミングを行うためのプロセスを確立できた。今後はこれを利用した臨床研究を行うためのプロトコールを作成し、倫理委員会の承認も得たことから、初年度の進捗状況としては順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今後はまずは視床下核刺激療法を施行後6か月以上経過し症状が安定している患者を対象とし、Stimview XTで作成したプログラムと従来の方法で行ったプログラムにおける運動症状の改善度を比較検討する臨床研究を実施する。その後は術後の初期刺激設定における刺激野表示三次元画像に基づくプログラミングの妥当性についての臨床研究も立案中である。
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