研究課題/領域番号 |
23K08511
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
瀬戸口 大毅 千葉県がんセンター(研究所), 脳神経外科, 医長 (90869926)
|
研究分担者 |
筆宝 義隆 千葉県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 研究所長 (30359632)
井内 俊彦 千葉県がんセンター(研究所), 脳神経外科, 部長 (80370881)
末永 雄介 千葉県がんセンター(研究所), 発がん研究グループ 発がん制御研究部, 研究員 (80581793)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | glioblastoma / MYCN / NCYM / outer radial glia |
研究開始時の研究の概要 |
膠芽腫には集学的治療が行われるが、再発は不可避であり生存期間は短い。最近、膠芽腫の一細胞シーケンス解析の結果が報告され、脳体積に関与すると言われている外側放射状グリア(oRG)に類似する細胞が膠芽腫の幹細胞であることが示された。一方、MYCNとMYCNアンチセンス遺伝子でありヒト固有遺伝子であるNCYMは大脳にも発現し、同様に脳体積に関与するとされている。我々は予備的研究の結果からoRGマーカーのHOPXとPTPRZ1がMYCN/NCYMと相互に発現制御することを見出した。そこで本研究ではヒト固有な分子機構であるMYCN/NCYMがoRG様膠芽腫による腫瘍内多様性と浸潤能に与える影響を調べる
|
研究実績の概要 |
前研究で膠芽腫手術検体を用い細胞培養を行ったが、安定的な細胞培養法の樹立は難しかった。今回は膠芽腫手術検体をパパイン細胞分離キットを用い分離を行い、培養し継代を行った。培養検体のうち、凍結・融解後にも安定的な継代が可能であった膠芽腫1検体を選出。 現在同細胞を用いロングリードシーケンスを行い、解析を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
膠芽腫細胞の培養を行う際、パパイン細胞分離キットを用いているが、手術検体量が少量であると、培養が十分にできなかった。検体量が十分であっても、初代培養などは増えるが継代を重ねると細胞の増大は緩やかとなった。安定的な細胞増大を認める腫瘍の選定に時間がかかった。
|
今後の研究の推進方策 |
ロングリードシーケンスなどの結果を用い、MYCN/NCYM遺伝子とoRG(outer Radial Glia)マーカー遺伝子の相互制御関係の分子機構を解析する。また、ホログラフィック顕微鏡を用いoRG様膠芽腫の細胞運動および浸潤能へのMYCN/NCYM遺伝子の役割を明らかにする。さらにマウスにおける移植実験を行い、腫瘍内多様性への影響を評価する。
|