研究課題/領域番号 |
23K08519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷 直樹 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20598370)
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研究分担者 |
貴島 晴彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10332743)
押野 悟 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40403050)
木村 活生 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (60438140)
細見 晃一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70533800)
江村 拓人 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70891505)
圓尾 知之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90533810)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳深部刺激術 / closed loop system / local field potential / beta oscillation / adaptive DBS / closed-loop system / Parkinson's disease / Local field potential / Beta oscillation |
研究開始時の研究の概要 |
我々は2019年から大脳基底核神経活動をパーキンソン病(PD)運動症状のbiomarkerとして利用し、脳深部刺激療法の強度を自動調整するAdaptive DBS (aDBS)の早期臨床効果を検証した。結果、PD運動症状のbiomarkerと考えられた神経活動は一部のPD患者では観察されないことや、大きな日差変動がみられること、DBS刺激に反応しない神経活動があることなどを明らかにした。本研究ではaDBS臨床研究を継続し、aDBSの長期効果の検証を行うとともにPD運動症状のbiomarkerとなる神経活動記録の詳細を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
大脳基底核local filed potentialをパーキンソン病運動症状のbiomarkerとしてfeedbackするclosed-loop systemを使用した脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation: DBS)の有効性、安全性を確認するための多施設共同前向き介入研究を2020年より開始しているがこれを継続した。本研究はclosed loop DBSの有効性、安全性を3年間に渡って刺激開始前後で評価するものであるが、2024年3月までに大阪大学で24例、大阪急性期総合医療センターで2例のadaptive DBSの症例登録を行った。 評価項目は国際標準のパーキンソン症状評価項目(MDS-UPDRS)の他、アンケート形式のQOL評価(PDQ-39)、姿勢反射障害の評価(Berg Balance Scale)、歩行機能(Timed Up to Go Test: TUG)を採用し、薬剤on/off、刺激on/offでの評価を行うこととしている。 登録症例の24例の内19例ではclosed loop DBSを開始後1年以上が経過したため、その有効性、安全性を検討した。解析結果では一部の運動症状で改善が見られたが、その結果を国内学会、国際学会で発表し、現在論文投稿の準備中である。 本研究は30症例の登録を目標としており現在も症例登録、症状の経過評価を継続している。 さらに、脳深部刺激装置を使用し57症例の視床下核のlocal field potentialを電極留置後半年間にわたって観察し、電極留置後に見られる微小破壊効果に伴うlocal field potentialの変化を解析した。すでに解析は終了し、この結果は国内学会、国際学会で報告している。現在論文投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に研究登録数を増やし、結果を蓄積している。一部の結果は学会で発表し論文作成中である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き現在の研究を継続する。現在、さらに参加施設数の多い多施設共同観察研究の準備を進めており2024年度中には開始予定である。
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