研究課題/領域番号 |
23K08521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
井川 房夫 島根大学, 医学部, 客員教授 (40294574)
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研究分担者 |
冨本 秀和 三重大学, 医学系研究科, 特定教授 (80324648)
堀江 信貴 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70380912)
一原 直昭 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80780535)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | subarachnoid hemorrhage / prevention / outcome improvement / cohort study / randomized study |
研究開始時の研究の概要 |
くも膜下出血は死亡率約35%の重篤な疾患であり、日本人のくも膜下出血の頻度は世界一高いがその原因は解明されていない。一方、日本の脳梗塞に比較してくも膜下出血の治療成績は改善されておらず、くも膜下出血後脳損傷や遅発性脳虚血に対する治療が十分とは言えない。我々は、くも膜下出血や未破裂脳動脈瘤の日本最大規模のデータベース研究を行ってきたが、これらの問題に対応できていない。そこで、くも膜下出血から日本人を守るため、データベース登録患者の血液データや生活習慣等を再調査するレジストリーコホート研究と遅発性脳虚血等の治療方法のランダム化比較試験の研究を企画した。
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研究実績の概要 |
目的① くも膜下出血と未破裂脳動脈瘤のレジストリーコホート研究から日本のくも膜下出血高頻度の原因と予防方法を探索する について、 脳ドック認定施設にも研究参加を募り、未破裂脳動脈瘤のレジストリーコホート研究で未破裂脳動脈瘤のMRI発見率の年次推移を調査開始し、各施設からデータ集積を行った。解析を行い、未破裂脳動脈瘤の発見率は減少していないと判断し、学会発表、論文発表予定である。一方、(一社)日本脳神経外科学会の手術件数データ、厚生労働省のくも膜下出血死亡数、人口データから、年次未破裂脳動脈瘤年間破裂率の推移を推定し、破裂脳動脈瘤年間破裂率の減少が確認され、論文化し、現在投稿、Revisionの判定で修正中である。 DPCのくも膜下出血と未破裂脳動脈瘤データは現在集積中である。 くも膜下出血例は新たにくも膜下出血後遅発性脳虚血の因子も項目に加え11施設でレジストリーコホート(JDCI study)を開始し、各施設からのデータを集積し、現在解析中、学会発表中、論文化進行中である。アンケート調査に関しては、脳ドック学会で調査開始、終了、データの解析中である。くも膜下出血のアンケート調査はスパズムシンポジウムで行う予定で、現在研究倫理審査を承認され、一般社団法人日本脳卒中の外科学会の協力を得て、開始予定である。 目的② くも膜下出血例のランダム化比較試験で脳損傷や遅発性脳虚血に対する効果、加齢の影響を探る については、進行中である。ランダム化比較試験については、ランダム化の人員を募集し、参加施設を募っている状況であるが、資金面での限界にどう向き合うか検討中である。ランダム化比較試験について、当初の計画よりも もっと効果的、効率的、費用対効果の高い方法を検討していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目的① 未破裂脳動脈瘤のコホート研究、くも膜下出血のコホート研究については研究倫理審査、参加施設登録、データ集積等順調に行えており、論文化に向けて進めている。 アンケート調査に関しては、脳ドック学会で調査開始、終了、データの解析中である。くも膜下出血のアンケート調査はスパズムシンポジウムで行う予定で、現在研究倫理審査を承認され、一般社団法人日本脳卒中の外科学会の協力を得て、開始予定である。 目的② ランダム化比較試験については、ランダム化の人員を募集し、参加施設を募っている状況であるが、資金面での限界にどう向き合うか検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
目的① 計画通り順調に進んでおり、このまま進行していく
目的② ランダム化比較試験について、当初の計画よりも もっと効果的、効率的、費用対効果の高い方法を検討していきたい。
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