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下垂体腫瘍に対する新規遺伝子学的診断法の探求ー術前計画と術中判断への応用ー

研究課題

研究課題/領域番号 23K08540
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

竹内 和人  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (90710088)

研究分担者 大岡 史治  名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (10725724)
永田 雄一  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20834659)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード下垂体腫瘍 / エクソソーム / リアルタイムPCR
研究開始時の研究の概要

本研究には2つの柱が存在する。①患者由来PitNETオルガノイド培養液よりエクソソームを抽出し薬物反応性予測のバイオマーカー候補となるmiRNAを探索する。この結果をもとに、実症例の血清及び尿検体のmiRNAを測定し薬物反応性予測の新たなバイオマーカーとなり得るか検討する。②PitNETで高頻度にみられる遺伝子変異を中心に高速リアルタイムPCR法を用いた術中遺伝子解析法を樹立する。遺伝子情報による境界診断が可能かどうかについて検討を行う。本研究により分子情報に基づく機能性PitNET治療の術前・術中検討につなげる。

研究実績の概要

機能性下垂体腫瘍(PitNET)治療では、内分泌学的寛解と正常内分泌機能の維持が求められる。このためには適切な術前情報による手術計画、客観的情報をもとにした術中判断が必要である。本研究では、術前に薬物反応性を予測するリキッドバイオプシーに利用可能な新たなバイオマーカーの探求と、術中リアルタイムPCR法を用いた術中遺伝子情報を元にした境界領域診断を柱とした。
本年度は腫瘍由来のエクソソームを解析するため腫瘍細胞を用いたオルガノイドの作成を行い、培養液からエクソソームの抽出を試みた。エクソソーム自体は採取できたものの、培養液等由来のエクソソームも採取されており十分な解析を行うことが難しかった。今後無血清培地等を用いるあるいは浸透培養法を用いることでより効率的なエクソソーム回収を目指すこととした。
術中リアルタイムPCR解析のため特に症例数の多いGHを中心に研究を開始した。GHで主に見られるGNAS遺伝子異常の解析に取り組んだ。およそ50%の症例で陽性であり、症例数としては十分であった。まずリアルタイムPCR法の条件設定を行い、適切な条件を術中に得られた標本を用いて模索した。条件設定が十分となったため、本年度は1症例でリアルタイム解析を行った。その結果腫瘍、正常境界面を良好に捉えることに成功した。今後は症例を重ねることで、被膜部や腫瘍浸潤組織の判別が可能かどうかに取り組む予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

オルガノイドのエクソソーム解析については十分量の解析を行うことができなかった。現在条件設定を見直して解析を行っている状態である。一方で境界診断のためのリアルタイムPCR法についてはsomatotroph pitnetを中心に施行し十分な結果を得ることができ、予定に比較して早く研究が進んでいる状態である。

今後の研究の推進方策

オルガノイド培養にこだわることなくエクソソーム抽出が可能な条件を見出し解析を追加していく予定である。エクソソームが十分量得られた後にmiRNA解析を行い特徴的なmiRNAの解析を行う予定である。
リアルタイムPCRについては現状で順調に進んでいるため、今後さらなる症例の蓄積を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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