研究課題
基盤研究(C)
慢性硬膜下血腫(CSDHa)は,高齢者の代表的中枢神経疾患である。CSDH はこれまで予後良好と考えられてきたが、近年、神経機能の増悪因子であることが示されつつある。一方で、CSDHの有効な治療法は長年に渡り、高率に再発を伴う外科手術に限られている。CSDHに対する低侵襲治療法の開発は、極めて重要な世界的な課題である。CSDHの分子病態知見は多くが未知であり、非手術治療開発の遅れる要因となっている。本研究では、Reverse-translational researchを通じて、CSDHにおける硬膜内の分子メカニズムの証明を目指し、革新的な低侵襲治療法の創出に向けた学術基盤の構築を目指す。