研究課題/領域番号 |
23K08553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
李 強 関西医科大学, 医学部, 助教 (40819330)
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研究分担者 |
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | グリオーマ / AMPA受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
グリオーマは脳の正常組織に浸潤するため、外科的に全摘出が困難であり、再発する。がんの再発や転移の原因としてがん幹細胞の存在が注目されている。本研究は、AMPA受容体をターゲットとした、グリオーマの根治療法の開発をめざす。そのために、AMPA受容体の分子基盤、脳腫瘍の病理組織における診断および、がん幹細胞における表現型を明らかにする。
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研究実績の概要 |
悪性グリオーマの膠芽腫は、治療後に多くの割合で再発し、平均余命は約1年である。ここ30年間、生存期間がほとんど延長しておらず、根治療法の確立にはさらなる病態の解明が必要である。最近、がんの再発や転移の原因としてがん幹細胞の存在が注目されている。グリオーマは強い浸潤能がある。そのため、腫瘍細胞は脳の正常部位に深く染み渡り、外科手術では全摘出できない。さらに化学療法と放射線治療の集学的治療を行っても、治療抵抗性をもつがん幹細胞が増殖をくりかえす。再発の根源であるがん幹細胞をターゲットとした治療法は有効であると考えられる。しかし、血液脳関門があるため、脳に適用できる薬剤は限られている。私たちは、抗てんかん薬のペランパネルに感受性があるがん幹細胞株を見いだした。これらの細胞ではAMPA3が過剰に発現していた。さらにAMPA3の制御因子としてYOD1を見つけた。以上の成果を踏まえて本研究は、がん幹細胞がAMPA3を過剰に発現するメカニズムを明らかにするために、AMPA3をコードするGRIA3およびYOD1に遺伝子変異があるか解析した。がん幹細胞株のRNAシークエンスのデータにソフトウェアbcftoolsを用いて、10塩基程度のゲノム多型を抽出したところ、GRIA3に変異は見られなかった。一方で、YOD1は10患者に共通する変異(956A>G)を認めた。また、ソフトウェアarribaを用いて融合遺伝子を検出したが、GRIA3またはYOD1の融合遺伝子は検出されなかった。以上の結果は、YOD1の変異がAMPA3の過剰発現に関与することを示唆する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
グリオーマのがん幹細胞においてYOD1の遺伝子変異を同定した。
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今後の研究の推進方策 |
以上の成果を踏まえて、グリオーマのがん幹細胞おけるYOD1の遺伝子変異による影響を免疫染色法により解析する。
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