研究課題/領域番号 |
23K08582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
平井 高志 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (40510350)
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研究分担者 |
福島 雄大 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (40837895)
吉井 俊貴 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50583754)
位高 啓史 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (60292926)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 末梢神経障害性疼痛 / マクロファージ / サテライトグリア / 後根神経節 / RNA / 神経障害性疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は神経組織に存在するマクロファージに焦点を当てる。今までも神経障害が生じた際に後根神経節(DRG)や脊髄後角において免疫応答が生じ、ミクログリア・マクロファージの数や活動が増加することが報告されているが、マクロファージがどのような遺伝子を発現して後根神経節に存在するニューロンに作用しているかはいまだ明らかにされていない。そこで神経障害性疼痛マウスを使用し神経細胞を取り巻くマクロファージを単離し、RNAシーケンスを用いて末梢神経損傷後にもたらす遺伝子変化を検証する。さらにDRGマクロファージにおける疼痛関連遺伝子を制御するナノミセル型キャリアを担体とした新規RNA医薬を開発する。
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研究実績の概要 |
臨床現場において神経障害性疼痛は難治であり生活の質を損なうことが知られている。既存の治療で十分な効果があるとはいえず、病態の解明と治療法の確立が求められている。我々はかねてから神経損傷後に後根神経節(DRG)マクロファージが神経障害性疼痛の発症と慢性化を惹起させていると仮説を立て、マクロファージがニューロンやサテライトグリアにどのような影響を及ぼしているかをトランスジェニックマウス細胞単離技術・RNAシーケンスによって機序を検証することを本研究の目的とした。令和5年度の一年でDRGを取り巻くサテライトグリアを単離抽出しRNAシーケンスを行った。ケモカイン受容体関連のpathwayが賦活化されており、レジデントマクロファージの活性化と単球由来マクロファージの遊走を促進していると示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SOX10-eYFPトランスジェニックマウスを用いてサテライトグリアおよびマクロファージといったグリア細胞のFACSを用いた単離に成功しておりおおむね当初計画の通り進んでいる。現時点ではサテライトグリアのRNAプロファイルが同定されいるが、マクロファージのプロファイルは今後の課題であり、Iba-1-eGFPトランスジェニックマウスを用いて詳細に計画を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
Iba-1-eGFPトランスジェニックマウスを用いて内因性にYFP発現しているマクロファージをFACSで抽出する。単球由来かDRG細胞内のレジデントマクロファージかを組織学的に調査し、神経損傷後どのような形でサテライトグリアとマクロファージが神経細胞へシグナルを出し、疼痛メカニズムを発症維持するのかを調査する予定である。
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