研究課題
基盤研究(C)
関節拘縮の改善および予防は外傷や術後の患者のみならず、長期臥床の高齢者のADL低下を防ぐためにも重要な課題である。近年、肝線維化が主な病態である肝硬変の原因として、肝臓内に沈着した脂肪組織から分泌されるアディポサイトカインの関与が示唆されている。一方、申請者らが行ってきた膝関節拘縮モデルマウスにおける組織像でも、脂肪組織に接する関節包から線維化が進行する病態を捉えている。このような背景から、関節拘縮における関節包の線維化においても周囲脂肪組織から分泌されるアディポサイトカインが関与している可能性があると考えた。本研究の目的は、関節拘縮とアディポサイトカインの関連について明らかにすることである。