研究課題
基盤研究(C)
肉腫(悪性軟部腫瘍)は若年齢層から幅広い年齢に発症する。その多くは抗がん剤に治療抵抗性を示し、高頻度に再発・転移を起こす難治性腫瘍である。肉腫は70種類以上の多様な組織型に分類され、それぞれに対する新規治療方策が求められている。その開発のためには肉腫タイプ別の腫瘍分子メカニズムの理解が必須であるが、細胞株などの研究リソースは少なく、その性状理解や新規治療法の研究開発を遅滞させる大きな要因となっている。細胞集団の3次元的構造が肉腫の性状保持、顕在化に重要であるというこれまでの研究成果から、3次元的構造と細胞多様性を保持できるオルガノイド培養法を肉腫研究に応用するに取り組んでいく。