研究課題/領域番号 |
23K08616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
木村 敦 自治医科大学, 医学部, 教授 (20364507)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 後縦靭帯骨化症 / ビタミンK / OPLL / vitamin K / Gla rich protein |
研究開始時の研究の概要 |
頚椎症術前患者の術前採血の残余検体において、GRPを含む各種ビタミンK依存性タンパク質の活性を測定する。術前画像所見で対象をOPLLとCSMに分類し、2群間でビタミンK依存性タンパク質の活性に差があるか検討することによって、1.OPLL患者にはビタミンK補充療法の対象となりうる患者がどの程度いるのか、2.GRPを含むビタミンK依存性蛋白質がOPLLのバイオマーカーとなりうるかの2点を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、後縦靭帯骨化症(OPLL)患者において、ビタミンKの不足や利用障害によるGla-rich Protein(GRP)の活性低下がOPLLの骨化増大に関与しているとの仮説をもとに、頚椎手術を予定している患者の術前採血検体を収集している。OPLL患者とそれ以外の頚椎症患者(cervical spondylotic myelopathy: CSM)の2群間で、GRPを含む種々のビタミンK依存性蛋白質の濃度を比較する。またこれら蛋白質の濃度と、CT画像上のOPLL重症度との相関関係を検討する。以上の検討により、1.OPLL患者にはビタミンK補充療法の対象となりうる患者がどの程度いるのか、2.GRPを含むビタミンK依存性蛋白質がOPLLのバイオマーカーとなりうるかの2点について検討を行う。 血清の測定項目は、ビタミンKに関連した項目としてGla-rich Protein (GRP)、ビタミンK分画、低力ルボキシル化オステオカルシン(ucOC)、PIVKA-II、Prothrombin time、Protein C、Protein Sを予定している。また骨代謝マーカー:骨吸収マーカーとして血清Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド(NTX)を、骨形成マーカーとして骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)を計測する。術前画像診断として頚椎CTが全例で行われるため、CT上でOPLLの形態分類(連続型、分節型、混合型、限局型)を判定し、靭帯骨化の形態的な重症度を表す骨化占拠率を算出する。また靭帯骨化巣の重症度を数値化するOP index(Hirai T et al., PLoS One 2016)を算出し、採血データとの相関関係を検討する。研究開始から現在までに58検体を採取し、血清を凍結保存している。今年度中に100検体以上を収集し、これらの検査項目と画像所見を計測する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りに検体収集ができているため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度末に検体収集を終了し、計測を行う。
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