研究課題/領域番号 |
23K08625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 康平 東北大学, 大学病院, 助手 (40623252)
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研究分担者 |
橋本 功 東北大学, 医学系研究科, 講師 (00718497)
相澤 俊峰 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50282132)
大野木 孝嘉 東北大学, 大学病院, 非常勤講師 (70913838)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 脊髄内応力 / 胸椎後縦靭帯骨化症 |
研究開始時の研究の概要 |
後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament: OPLL)は厚生労働省が指定する難病の一つで、脊髄症すなわち慢性的な脊髄の圧迫障害により下肢の麻痺や感覚障害および膀胱直腸障害を生じる病態である。画像上の脊髄圧迫による脊髄障害の程度は定量化できないことから、手術治療を前提とした症候性の脊髄圧迫所見の診断は専門医の経験に委ねられてきた。本研究の目的は、胸椎部の脊髄を有限要素解析することで、胸椎OPLLによる脊髄圧迫・変性所見と脊髄内の応力との関係を可視化・定量化することである。
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研究実績の概要 |
先行研究として行っていた胸椎後縦靭帯骨化症に対する新しい術式である後方進入前方除圧術の手術成績の論文「Anterior shift of the ventral dura mater: A novel concept of the posterior surgery for ossification of the posterior longitudinal ligament in thoracic spine」が2023年4月にFrontiers in Surgeryに採択された。 また、2023年に行われた日本脊椎脊髄病学会(札幌)、Eurospine(フランクフルト)で胸椎後縦靭帯骨化症に関する研究の報告を行った。これらの報告では、胸椎後縦靭帯の画像上の重症度と手術成績などの関連を報告している。 有限要素法による応力解析を行うために十分な機能を有するパソコンを購入し、のソフトウェアをインストールした。解析するためのプログラミングを、東京都立大学工学部の坂元氏に依頼している。 解析するための症例はすでに蓄積されており、画像上の計測(骨化後弯角、脊柱占拠率、OPLLの形態の解析)をおこなった。臨床症状と比較し、責任椎間を同定した。 ソフトウェアが使用可能になった時点で、脊髄応力解析を開始し、画像上の計測値や臨床症状との関連を調べる計画となっている。9月頃から画像の解析に着手する予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ソフトウェアのユーザーインターフェイスが大きく変わったため、プログラムの設定に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
まもなく、ANSYSの設定が完了する見込みであり、完了次第、解析を始める。
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