研究課題
基盤研究(C)
腱炎、腱損傷といった疾患は非常にありふれているがしかし腱組織の修復能が乏しいため、治療の限界点として大きな問題となっている。この状況を打開するために腱の組織再生の分子メカニズムの理解が必要となる。これまでの分子生物学研究の発展により、腱細胞分化及びその恒常性維持に重要な働きをする転写因子が同定されてきた。さらに最近、機械刺激がメカノレセプターを介し転写因子発現を制御していることが明らかになった。この知見は腱損傷における組織再生にも応用されることが期待され、本研究ではメカノレセプターの腱損傷における役割を明らかにし、その知見からレセプター活性の調整による良好な腱修復法を開発することを目標とする。