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エクソソームmiRNAを介した筋-脂肪間応答の異常は加齢性筋減衰を誘発する

研究課題

研究課題/領域番号 23K08662
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

糸数 万紀  近畿大学, 医学部, 講師 (90780015)

研究分担者 小野寺 勇太  近畿大学, 大学病院, 助教 (30510911)
寺村 岳士  近畿大学, 大学病院, 准教授 (40460901)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードサルコペニア / エクソソーム / miRNA / 老化
研究開始時の研究の概要

サルコペニアは高齢者における運動機能喪失の主因の1つである。特に、「サルコペニア肥満」は通常の肥満よりも生活習慣病にかかりやすく、寝たきりになるリスクを高める。しかし、サルコペニア肥満の筋内脂肪(いわゆる霜降り肉)への変化機序は未だ不明である。
本研究は老化脂肪組織から産生されるエクソソームが骨格筋由来間葉系幹細胞に影響を与え脂肪分化を促進し、筋内脂肪が増加するのではないかと仮説を立て、多能性幹細胞である骨格筋由来間葉系幹細胞におけるLet7d miRNA-HMGA2経路と脂肪組織からのエクソソームの関わりを明らかにし、サルコペニア肥満における筋内脂肪増加のメカニズムの解明を目的とする。

研究実績の概要

超高齢化社会であるわが国において、高齢者の健康保持と社会参加の促進が国家的な課題となっており、現在のリハビリテーション医学における最重要課題でもある。サルコペニアは加齢による筋肉量の減衰であり、高齢者における運動機能喪失の主因である。特に、サルコペニアと肥満が重なった状態である「サルコペニア肥満」は通常の肥満よりも生活習慣病などにかかりやすく、運動能力、特に歩行能力を低下させるため、寝たきりになるリスクを高める。しかしながら、加齢に伴うサルコペニア肥満の機序、中でも筋内脂肪(いわゆる霜降り肉)への変化機序は未だほとんどが不明であり、それゆえに有効な介入方法は限られる。本研究の目的は老化に伴う筋肉の変性は何らかの細胞応答が骨格筋由来間葉系幹細胞の幹細胞としての形質維持に影響を及ぼすためである、を証明することである。そこで我々は組織間応答を担うエクソソームに着目し実験を進めている。
組織からのエクソソームを単離するにあたり、今後の臨床応用も念頭に幹細胞培養液に放出されたエクソソームの回収方法を検討した。また従来の超遠心法ではかなりの時間を要するため、短時間での回収方法を検討した。若齢マウスと老齢マウスの骨髄間葉系幹細胞の培養液を回収し短時間の超遠心でエクソソームを回収した。回収したエクソソームをマイクロアレイにかけ、若齢、老齢に差がある複数のmiRNAを同定した。現在は同定したmiRNAについて解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

短時間でのエクソソームの回収方法の確立や、回収したエクソソームをマイクロアレイにかけ、若齢、老齢に差がある複数のmiRNAを同定できたことなど、おおむね順調である。

今後の研究の推進方策

今後は同定したmiRNAについてまず採取しやすい若齢、老齢マウスの骨髄間葉系幹細胞での発現を確認する。次に加齢因子とされる酸化や炎症因子を添加し、同定したmiRNAの動向を確認する。同定したmiRNAを過剰発現、ノックアウトを行い、下流因子への影響を観察する。観察された行程を培養上清のエクソソームに応用する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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