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発育性股関節形成不全のエコー診断を補助する三次元画像解析技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08671
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

古賀 寛  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (20838601)

研究分担者 村上 玲子  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (10748338)
森清 友亮  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (40869971)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード発育性股関節形成不全 / 先天性股関節脱臼 / 臼蓋形成不全 / 三次元画像解析 / エコー診断
研究開始時の研究の概要

乳児の発育性股関節形成不全(Development Dysplasia of the Hip: DDH)はは早期発見・早期治療により手術等の侵襲的治療を防ぐことができるが、近年診断遅延例の増加が懸念されている。この問題を解決するため、非侵襲なエコーによるあたらしい診断技術を開発する。そのために乳児の三次元骨モデルをエコー画像ベースで構築する方法論を確立する。この研究成果により従来のエコー診断法の三次元画像技術的な検証とさらなる精度上昇, より信頼性が高く簡便なスクリーニング画像構築法を開発することができる。

研究実績の概要

本年度は基礎実験のための股関節モデルの作成を行い、CTによる骨モデルベースの骨格と軟部組織を再現可能な材質の検証を行った。年度中盤に高精細高性能のエコー装置を入手できたため、このモデルを使用してエコー画像からの3Dモデル作成のための実験を始めていく予定である。
その間は並行して全国的な乳児股関節検診の実施状況調査と問題点の抽出を行った。新潟県内状況と全国状況に分けて国内学会で発表を行い、新潟県内の状況について国内紙に投稿中、全国の状況について英文誌に投稿準備中である
また、実際の乳児股関節検診において臨床検査技師を対象とした技術導入を行った。臨床検査技師は腹部、心臓といった他の部位のエコー検査に習熟している。彼らの意見からも乳児股関節エコーの習熟は難度が高いという印象が明らかになった。他の部位のエコーと比した客観的な乳児股関節エコーの習熟難度に関して検証と発表を行った。ここから乳児股関節エコーに特徴的な習熟を難しくする課題が見えてきたので、この点に関してAIによる画像解析が補助できないか新たに研究を開始する予定である。
また、2024年4月より当研究グループによって新たに1市で乳児股関節エコー検診制度を確立することができた。今後本研究による技術確立がなされた後に必要となる、生体応用の検証に貢献できる場の確保につながると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り実験に使用するモデルの作成と検証を行った。
それに並行して目的となる本邦の乳児股関節検診の現状把握、エコー技術の習熟難度の具体的な検証を行うことで研究の目的達成のための具体的な課題が明確になった。
エコー検診制度を導入する自治体が増え、報道などにより社会的着目を得ることができた。研究の追い風になると思われる。

今後の研究の推進方策

予定通りモデルを使用したエコー画像からの3次元再現の研究を開始する。それに合わせて、AI画像解析技術を用いた検者によるエコー画像取得を補助するソフトウェアを開発するための検証を行う。現状把握のために行った実態調査、技術習熟難度検証に関して順次論文化を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 新潟県の乳児3~4か月児検診における発育性股関節形成不全の検査形式と問題点2023

    • 著者名/発表者名
      古賀寛, 村上 玲子, 川島 寛之
    • 学会等名
      第252回新潟整形外科研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 乳児3~4か月児健診における発育性股関節形成不全の検査形式と問題点~全国調査~2023

    • 著者名/発表者名
      古賀寛, 村上 玲子, 川島 寛之
    • 学会等名
      第34回日本小児整形外科学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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