研究課題/領域番号 |
23K08674
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
大村 威夫 浜松医科大学, 医学部, 特任准教授 (70402295)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | Taf7l / Fscn1 / 末梢神経再生 / 末梢神経 / 再生 |
研究開始時の研究の概要 |
神経損傷時におけるfscn1, taf7lの遺伝子、蛋白の局在、発現を定量的に行い、またfscn1, taf7lに対するshRNA(ウイルスベクター)を用い、DRG単離培養細胞でノックダウンを行い、機能喪失実験行う。さらにfscn1, taf7lに対するover expressionのウイルスベクターを用い、機能獲得実験を行い、in-vivo modelにおいても検討を行う。
|
研究実績の概要 |
【研究の目的】近交系マウスの末梢神経環境下での軸索伸長と遺伝子発現のスクリーニングを行った所、末梢神経環境下において軸索伸長と最も強い相関を示した遺伝子はTATA-box binding protein associated factor 7 like (Taf7l)であり、次いで強い相関を示した遺伝子はfascin actin-bundling protein 1(Fscn1)であることが、判明した。Taf7lの転写産物はTATA結合タンパク質関連因子であり、大変興味深いことにFscn1の転写因子であることが知られており、これらは同じpathwayにある可能性がある。本研究ではこれらの遺伝子と、、末梢神経再生との関係を明らかにすることである。 【結果】両遺伝子に対して機能喪失実験、獲得実験を行った。C57BL/6を用いて、後根神経の単離培養細胞を行い、レンチウイルスベクターおよび阻害剤を用いた。その結果、Taf7l shRNAを作成し機能喪失実験を行った所、control shRNAとの比較で軸索伸長は27%有意に低下した。またtaf7l GFP発現レンチウイルスベクターを用い、軸索機能獲得実験を行った所、over-expression群で軸索伸長がコントロール群と比較し25%有意に長く、軸索発芽率も有意に高値であった。Fscn1阻害剤を用いて機能喪失実験を行った所、阻害剤の濃度依存的に有意な軸索伸長の低下が見らた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたTaf7lに関する機能喪失、獲得実験が行え、Fscn1にたいしても機能喪失実験が実施できた。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度はFscn1のGFP発現レンチウイルスベクターを作成し機能獲得実験を計画している。
|