研究課題/領域番号 |
23K08675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
建部 将広 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (60420379)
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研究分担者 |
下田 真吾 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (20415186)
大山 慎太郎 名古屋大学, 未来社会創造機構, 准教授 (80768797)
徳武 克浩 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (90822289)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | eye-hand coordination / 視線解析 / 運動解析 / 手術技術 |
研究開始時の研究の概要 |
外科医の減少が問題となっており、手技の獲得をどのようにするかは一つの課題で、顕微鏡を用いたマイクロサージャリーの分野についても同様となっている。手術用顕微鏡は光学技術の進歩により外視鏡としての利用が可能となり、術者の頭部が自由となって各種の解析が可能となってきた。眼と腕には協調運動(eye-hand coordination)があり、この解析行う目的で手術野映像での視線解析/運動解析等の評価する。これらの結果から熟練者と初心者のその手術手技の違いを明らかにし、評価の基準を抽出する。最終的には適切なトレーニング方法と安全な手術手技の可視化を目指す。
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研究実績の概要 |
近年、外科医の減少が問題となっている。様々な事象が根底に存在しているが、その理由の一つには手技の獲得が必須であり、訓練を要することにあり、また当然、手術手技はある一定の技術が要求されるものでもある。一方で、四肢外傷の分野では軟部組織再建が近年重要視され、マイクロサージャリー手術が必要とされてきている。手術に際して技術が必要となるのに加え、緊急での対応が必要となる事が多いことも問題となっている。外科手術手技に関しては近年、スポーツと手術の類似点が指摘されており、繰り返しの訓練により成立している点などがあげられ、両者とも熟練者はその訓練の上に「自動化」した手技=「対応力」を持っていることが知られている。また、初心者と熟練者では視野/視線運動に違いが存在していることが知られ、眼と腕には協調運動(eye-hand coordination)がある。これらの点は手技を実行する上で影響していると考えられる。そこで、近年開発された機器を用いて手技を視線及び運動を総合的に評価することで、現状の改善を目指した手術手技・環境の「数値化」を目的とし、また産業への発展を視野に入れた研究を計画し、外視鏡を用いて各種デバイスを用い、視線・運動の解析を行った。Eye-hand coordinationを中心に、出力映像での視線解析/ 運動解析等の評価から熟練者と初心者の、主として眼と腕の間の協調運動からその対応力の違いを明らかにし、「手術手技」の評価の基準を抽出する。なお、今回対象としている手術手技は基本的には一画面内にとどまる範囲で作業が完結する。実際には手技中の各種データを蓄積し、手技の結果(幾何学的正確さ)と合わせ解析を加えることでどのような対応をすべきか具現化することを検討する。
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