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肉腫様腎癌に有効な併用療法の骨軟部肉腫への応用に向けた基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K08696
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

浦川 浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60584753)

研究分担者 生田 国大  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (40732657)
酒井 智久  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40821971)
小池 宏  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (80846080)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード骨軟部肉腫 / 肉腫様腎癌 / 血管新生阻害薬 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 細胞外マトリクス / 薬物療法 / 免疫療法
研究開始時の研究の概要

骨軟部肉腫に対する新規薬剤開発は、その希少性から困難を伴う。肉腫様変化を伴う腎細胞癌(以下、「肉腫様腎癌」)は腎癌の4-5%に生じるとされ、これまで実施された腎癌の第3相試験において、PD-1抗体とCTLA-4抗体の併用療法、又はPD-1/PD-L1抗体と血管新生阻害剤の併用療法の肉腫様腎癌への有効性が部分集団解析で評価されている。これらの薬剤は腎癌の臨床試験及び実臨床において、骨軟部肉腫への実臨床への応用へのハードルは低い。本研究は、肉腫様腎癌に有効なこれらの併用療法の骨軟部腫瘍への臨床応用を目指し、当該併用療法の骨軟部腫瘍に対する有効性について、前臨床の評価を実施する。

研究実績の概要

骨軟部肉腫に対する新規薬剤開発は、その希少性から困難を伴う。肉腫様変化を伴う腎細胞癌(肉腫様腎癌)は腎癌の4-5%に生じるとされ、これまで実施された腎癌の第3相試験において、PD-1抗体とCTLA-4抗体の併用療法、又はPD-1/PD-L1抗体と血管新生阻害剤の併用療法の肉腫様腎癌への有効性が部分集団解析で評価されている。肉腫様腎癌に対する有効性が示されているPD-1抗体とCTLA-4抗体の併用療法、又はPD-1/PD-L1抗体と血管新生阻害剤の併用療法は、骨軟部肉腫に対しても有効であるか否かというクリニカルクエスチョンを検討するために、本研究は、肉腫様腎癌に有効なこれらの併用療法の骨軟部腫瘍への臨床応用を目指し、当該併用療法の骨軟部腫瘍に対する有効性について、前臨床の評価を実施すること目的としている。このため、(a)骨軟部肉腫細胞株における免疫チェックポイント分子及びVEGFの発現、(b)単剤治療及び併用療法の細胞外マトリックス、増殖能、運動能等への影響の評価、(c)骨軟部肉腫腫瘍組織における免疫チェックポイント分子発現及びVEGF発現と予後等との関連の解析、(d)動物モデルにおける単剤治療及び併用療法の腫瘍免疫及び免疫チェックポイント阻害への影響についてそれぞれ検証する予定である。今年度は主に(a)骨軟部肉腫細胞株における免疫チェックポイント分子及びVEGFの発現、(b)単剤治療及び併用療法の細胞外マトリクス、増殖能、運動能等への影響の評価を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

骨及び軟部肉腫の細胞株を用いて免疫チェックポイント分子及びVEGFの発現を解析した。細胞株はヒト線維肉腫細胞株、ヒト骨肉腫株、マウス骨肉腫株を用いた。PD-L1発現、VEGF等について、免疫染色により同一培養条件下での評価を行った。また、単剤及び併用治療の細胞外マトリックス、増殖、浸潤、運動への影響を評価した。ヒトPD-1抗体としてニボルマブ、ヒトPD-L1抗体としてアテゾリズマブ、ヒトCTLA-4抗体としてイピリムマブ、血管新生阻害剤としてベバシズマブをそれぞれ使用して実験した。in vitroで各肉腫cell lineにおけるPD-1抗体、PD-L1抗体、CTLA-4抗体及び血管新生阻害剤の単剤及び併用投与の影響をCell viability assay (MTT)、Motility assay及びInvasion assayにて解析した。ヒト骨軟部肉腫腫瘍組織を用いて免疫チェックポイント分子及びVEGF発現と予後との関連を解析のため、パラフィン包埋標本の未染色標本の準備を行った。

今後の研究の推進方策

今後は、主に(c)骨軟部肉腫腫瘍組織における免疫チェックポイント分子発現及びVEGF発現と予後等との関連の解析、及び(d)動物モデルにおける単剤治療及び併用療法の腫瘍免疫及び免疫チェックポイント阻害への影響について研究をすすめる予定である。ヒト骨軟部肉腫腫瘍組織を用いて免疫チェックポイント分子及びVEGF発現と予後との関連を解析、患者骨軟部肉腫より採取された腫瘍組織(パラフィン包埋標本、凍結検体)における免疫細胞浸潤、免疫細胞浸潤細胞の種類の判定のための免疫染色(CD3, 4, 5, 8, 20, 56, 68, 1a)による評価、免疫チェックポイント分子(PD-1、PD-L1、CTLA-4)、VEGF発現解析のRT-PCR、免疫染色、Westernblotによる評価、腫瘍浸潤細胞、免疫チェックポイント分子、VEGF発現と転移や死亡などの予後との相関性の解析を予定している。また、マウス肉腫細胞株の同種移植モデルを用いてマウスPD-1抗体、PD-L1抗体、CTLA-4抗体及び血管新生阻害剤の単剤及び併用投与による血管形成、免疫チェックポイント分子(PD-1、PD-L1、CTLA-4)発現への影響を免疫染色、Western blotによる評価、腫瘍浸潤細胞の免疫染色(CD3, 4, 8, 20, 56, 68, 1a)により免疫細胞浸潤への影響の評価も予定する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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