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選択的スプライシング制御因子RBM10欠損による精子形成不全の分子機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関大阪公立大学

研究代表者

國本 浩之  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80372853)

研究分担者 濱崎 考史  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40619798)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード精子形成不全 / 精子形成 / 選択的スプライシング
研究開始時の研究の概要

男性不妊症となる原因の大半は精子形成不全であるが、その原因遺伝子については殆どわかっていない。
本研究では、精子形成における選択的スプライシング制御因子RBM10の役割を解析することで、これまで原因不明とされた男性不妊症の発症機序を明らかにする。

研究実績の概要

RNA-binding motif protein10(RBM10)はX染色体上に位置する選択的スプライシングの制御因子である。RBM10遺伝子の変異は、男児において出生前後に多くが致死となるX連鎖型先天異常のTARP症候群となるだけでなく、成人は種々のがんなどの疾病に関わることが報告されている。
そこで、我々は、成体におけるRBM10の役割を解明するため、タモキシフェン投与により時期特異的に全身でRBM10をノックアウト可能なRBM10コンディショナルノックアウト(RBM10cKO)マウスを作製し、解析を行った。その結果、出生後にタモキシフェン投与を行いRBM10cKOとなったオスマウスは野生型同様に成長したにも関わらず、精巣重量に著しい低下が観察されたことから、RBM10が正常な精子形成に必要な遺伝子であると推察された。
近年、少子化が日本の深刻な社会問題であり、挙児希望にもかかわらず不妊症と診断されるカップルが増加している。不妊症の原因の約50%は男性側にあるとされ、男性不妊症の中で最も割合が多い造精機能障害、すなわち精子形成不全は、その半分以上が原因不明である。
本研究では、RBM10欠損で発現が変動する精子形成に関わる遺伝子の同定とその分子機序を問うことで、男性不妊症となる原因を解明および治療法・診断法の礎を築くことを目標とする。
本年度は精原細胞分化マーカーとなる種々の抗体でマウス精巣切片の染色を行い、精子形成不全となる精子の分化ステージを求めた。またRNA-seq解析を行い、RBM10cKOにより発現が変動する遺伝子群を見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全身でのRBM10cKOマウスを用いた解析が当初の予定通りに進んでおり、組織特異的RBM10cKOとなるマウスの準備も行えているため。

今後の研究の推進方策

精巣内の細胞特異的にRBM10cKOとなるマウスを作製し、精子形成を確認する予定である。更に、RBM10cKOマウス精巣よりGermline stem細胞を単離培養し、in virtoでの解析も行いたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 細胞核RNAスプライシング制御因子RBM10の中枢神経系及び末梢組織における発現と機能2023

    • 著者名/発表者名
      山本 直樹、中谷 善彦、樫村 剛、熊谷 望海、須藤 千晴、塙 雄大、生井 莉奈子、黒川 信、國本 浩之、井上 晃
    • 学会等名
      第46回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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