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基底/扁平上皮型膀胱尿路上皮癌でのERβ関連因子:新規バイオマーカーとしての期待

研究課題

研究課題/領域番号 23K08785
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

中村 保宏  東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80396499)

研究分担者 島田 洋樹  東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (10855761)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードエストロゲン受容体β (ERβ) / 膀胱尿路上皮癌 / 免疫組織化学 / ヒト膀胱尿路上皮癌細胞株 / 基底/扁平上皮型膀胱尿路上皮癌 / ERβ関連因子 / 新規バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

基底/扁平上皮型膀胱尿路上皮癌(Ba/SqUUC)症例に焦点を当て、同亜型でのERβの機能に重要な役割を果たすERβ関連因子を網羅的に解析する。その後、着目されたERβ関連因子の発現動態と各種治療に対する治療効果、癌の再発・転移、予後との関連を検討し、同亜型での臨床経過予測に関する信頼性の高い新規バイオマーカーの確立を目指す。

研究実績の概要

術前化学療法を行った筋層浸潤膀胱尿路上皮癌およびそのリンパ節転移検体において、エストロゲン受容体β (ERβ)の発現状況を免疫組織化学的検討で評価した。その結果、これらの症例では膀胱原発巣及びリンパ節転移部にて発現が確認された。また、原発巣において発現が確認された症例はリンパ節転移部にも発現が確認された例が多い傾向にあった。
一方、ヒト膀胱尿路上皮癌細胞株であるT24細胞、J82細胞、NKB1細胞を用いてERβの発現状況をRT-qPCR及びWestern blotting法により検討したところ、3種の細胞において発現を確認でき、とりわけT24細胞及びJ82細胞にて発現量が高めの傾向にあった。しかしながら、3種の細胞においてERβの合成アゴニストであるWAY200070の添加によってERβの応答遺伝子とされるMCM5の発現に変化はなかった。
加えて、ヒト膀胱尿路上皮癌細胞株J82細胞に対してレトロウイルスを用いて過剰発現ベクターを導入し、ERβの強制発現株の作成を行った。作成後、Western blotting法にてERβの発現を確認することができた。現在はこの細胞を用いてRNA-seqを用いた遺伝子発現の網羅的解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ERβの発現に関して、筋層浸潤膀胱尿路上皮癌の原発巣およびそのリンパ節転移検体での免疫組織化学的検討の解析をほぼ終了することが出来た。また、複数のヒト膀胱尿路上皮癌細胞株におけるERβの発現状況の確認を終え、さらにそれらの中からJ82細胞でのERβ強制発現株の作成に成功した。よって、ほぼ順調な進捗状況といえる。

今後の研究の推進方策

今後の予定として、遺伝子発現の網羅的解析による細胞の各種マーカーの変化に加え、尿路状皮癌細胞におけるERβの標的遺伝子が癌細胞の性質にどのような変化を与えるかについて検討を行う。また、ERβ増殖・浸潤能の検討を行っていくことを予定している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 尿路上皮癌におけるAR及びERβの発現意義に関する病理学的検討2024

    • 著者名/発表者名
      伊勢和恵、島田洋樹、端秀子、酒井亮太郎、藤島史喜、小山涼子、板倉裕子、佐藤峻、 鷹橋浩幸、中村保宏
    • 学会等名
      第113回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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