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腸内細菌叢によるアンドロゲンシグナル経路を介した去勢抵抗性前立腺癌進展機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08791
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

藤田 和利  近畿大学, 医学部, 准教授 (50636181)

研究分担者 デベラスコ マルコ  近畿大学, 医学部, 講師 (20449838)
野々村 祝夫  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30263263)
波多野 浩士  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60762234)
植村 天受  近畿大学, 医学部, 教授 (90213397)
中村 昇太  大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (90432434)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード前立腺癌 / 腸内細菌叢 / アンドロゲン
研究開始時の研究の概要

ホルモン療法による腸内細菌叢の変化に着目し、進行性HSPC患者がホルモン療法を受けCRPCに進展するまでの腸内細菌叢の経時的変化を解析し、CRPCマウスモデルの腸内細菌叢の解析と統合しCRPC進展に関与する腸内細菌叢・代謝経路の同定を行う。遺伝子改変前立腺癌モデルマウスを用いてアンドロゲンシグナル経路に作用する腸内細菌叢のメカニズムの基礎的研究を行い、腸内細菌叢および代謝産物をターゲットとしたCRPCへの進展抑制を目的としたHSPC患者に対する革新的治療戦略の開発を目指す。

研究実績の概要

ホルモン感受性前立腺癌(HSPC)から去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)への進展には前立腺癌のアンドロゲン受容体の増幅変異など癌細胞自身の変化により生じる。近年腸内細菌叢が前立腺癌に影響を与えることが明らかになり、腸内細菌叢の変化により腸内細菌の代謝産物がCRPCへの進展に影響を及ぼす可能性がある。本研究ではホルモン療法による腸内細菌叢の変化に着目し、進行性HSPC患者がホルモン療法を受けCRPCに進展するまでの腸内細菌叢の経時的変化を解析し、CRPCマウスモデルの腸内細菌叢の解析と統合しCRPC進展に関与する腸内細菌叢・代謝経路の同定を行う。遺伝子改変前立腺癌モデルマウスを用いてアンドロゲンシグナル経路に作用する腸内細菌叢のメカニズムの基礎的研究を行い、腸内細菌叢および代謝産物をターゲットとしたCRPCへの進展抑制を目的としたHSPC患者に対する革新的治療戦略の開発を目指す。
去勢抵抗性前立腺癌患者とホルモン感受性前立腺癌患者との比較で去勢抵抗性前立腺癌患者で上昇する腸内細菌を複数同定した。また前立癌生検を行い、癌をみとめなかったPSA高値の日本人男性の血中のテストステロン値と相関する腸内細菌叢を解析したところ、複数の相関する腸内細菌を同定した。この二つの細菌群を比較検討すると、共通する細菌を同定した。また前立腺癌モデルマウスを用いて外科的去勢を行い、腸内細菌叢を去勢感受性および去勢抵抗性マウス間で比較検討すると、去勢抵抗性獲得に伴い増加する細菌を同定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

去勢抵抗性前立腺癌館患者で増加し、テストステロン産生に関与する可能性のある日本人特有の腸内細菌を同定した

今後の研究の推進方策

去勢抵抗性前立腺癌館患者で上昇する腸内細菌の代謝産物および前立腺癌への影響についてのメカニズムをin vivo, in vitroで解析を進める

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Emerging Relationship between the Gut Microbiome and Prostate Cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Matsushita Makoto、Fujita Kazutoshi、Hatano Koji、De Velasco Marco A.、Tsujimura Akira、Uemura Hirotsugu、Nonomura Norio
    • 雑誌名

      The World Journal of Men's Health

      巻: 41 号: 4 ページ: 759-759

    • DOI

      10.5534/wjmh.220202

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ヒトおよびマウスの前立腺癌腸内細菌叢の包括的解析について2023

    • 著者名/発表者名
      若森 千怜 デベラスコ・マルコ 倉 由吏恵 藤田 和利 坂井 和子 松下 慎 森 康範 野澤 昌弘 西本 光寿 吉村 一宏 野々村 祝夫 西尾 和人 植村 天受
    • 学会等名
      第82回日本癌学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Shotgun metagenome analysis of gut microbiome in men with prostate cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Kazutoshi Fujita, Koji Hatano, Yoshihiko Tomofuji, Toshiki Oka, Makoto Matsushita, Mitsuhisa Nishimoto, Junya Hata、Akira Tsujimura、Wataru Obara、Yujiro Hayashi、Syunsuke Inoguchi、Shota Nakamura, Yukinori Okada, Hirotsugu Uemura, Norio Nonomura
    • 学会等名
      日本癌治療学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 腸内細菌叢とテストステロン2023

    • 著者名/発表者名
      藤田和利
    • 学会等名
      抗加齢医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Gut Microbiome corelated with Blood Testosterone Levels in Elderly Men2023

    • 著者名/発表者名
      Kazutoshi Fujita Makoto Matsushita, Koji Hatano, Junya Hata , Azusa Yoshiyama , Mitsuhisa Nishimoto Shinichiro Fukuhara, Takafumi Minami, Shota Nakamura, Wataru Obara , Kazuhiro Yoshimura, Norio Nonomura Hirotsugu Uemura
    • 学会等名
      日本泌尿器科学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Gut microbiome and prostate cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Kazutoshi Fujita
    • 学会等名
      The 39th JAPAN- KOREA Urological Congress
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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