研究課題/領域番号 |
23K08796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
幸長 弘子 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (30729207)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | メスマウス / 神経活性 |
研究開始時の研究の概要 |
授乳は乳房,子による吸啜を含む乳房の内分泌系と母体の脳神経系との協調的なネットワークによって制御されているが,周産期の母体の神経回路における変化の動態やその機能解析に踏み込んでいる研究はまだ少ないのが現状である.本申請では,吸啜による神経活性化メカニズムの解明にむけ,仔マウスの吸啜時における母親脳内の細胞活性をより詳細に解析する.
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研究実績の概要 |
申請者は、最も大きな体の変化を伴う一大ライフイベントして、周産期(妊娠、出産、授乳)に関心を持ち、研究を進めている。妊娠、出産、授乳は成人後の最も大きな体の変化を伴う。医療の発達した現代においても未だ時に命がけのイベントである。妊娠、出産、そして授乳のしくみを脳科学的に明らかにすることは、より安全、安心な周産期を過ごすために重要である。しかしながら、周産期の母体の神経回路における変化の動態や脳内の細胞の機能解析に踏み込んでいる研究はまだ少ないのが現状である。本研究では特に授乳に着目する。仔マウスの吸啜による母親マウス脳の活性変化を新規に観察する評価系を用いて、1細胞レベルにおいて観察をする。個々の細胞の活性変化と吸啜の関係性を解析することで、神経活性化メカニズムの解明に挑む。 まず、授乳時の母親マウスの活性測定のための観察の系を確立する。シグナル伝達分子活性を測定するための観察系の確立を行う。また授乳時の観察のために子マウスと母親マウスを共存させる観察プラットフォームを作成する。その後、授乳時の母親マウスの活性を測定する。これにより、授乳時の母親脳内での神経活性や他のシグナル伝達分子活性変化を明らかにする。 本年度は、脳内でのERK活性を測定し、覚醒マウスを使って長時間にわたる活性変化の測定を行なった。これにより覚醒マウスにおいて、ERK活性のさまざまなパターンが存在することが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
途中で実験の中断があり、当初の予定よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、引き続きERK活性の測定,授乳観察系の確立を行う.
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