研究課題/領域番号 |
23K08797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中川 慧 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30650593)
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研究分担者 |
上田 豊 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10346215)
平松 宏祐 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10650591)
角田 守 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (30923031)
木村 敏啓 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90584524)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 子宮平滑筋肉腫 / LMS / KIF4A / leiomyosarcoma / CDC25 / oligonucleotide |
研究開始時の研究の概要 |
子宮平滑筋肉腫( uLMS)は子宮平滑筋組織から発生する比較的稀な悪性腫瘍である。我々がuLMSにおいて特異的に発現の高い蛋白として同定したKIF4AはuLMSに高発現しており、正常子宮筋層や、良性腫瘍である平滑筋腫にはほとんど発現していない。細胞株を用いた実験ではKIF4Aのdown regulationによりuLMSの腫瘍増殖がin vitro, in vivoいずれにおいても抑制され、本研究においては、KIF4Aの機能解析を発展的に行い、そのシグナル伝達や作用機序のメカニズムを明らかにするとともに、治療薬の開発、診断マーカーとしての応用を目指すことを目的とする。
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研究実績の概要 |
難治性疾患である子宮平滑筋肉腫の治療ターゲットを開発するためにisobaric tags for relative and absolute quantitation(iTRAQ)を用いて同定したKIF4Aという分子の機能解析を進めている。in vitroで siRNA によるKIF4Aノックダウンは細胞増殖を抑制し、shRNAを用いたin vivoの検証でも腫瘍増殖を抑制した。機序については結果G2/M期細胞の割合がKIF4Aノックダウンで有意に増加しており、細胞周期の関与がこれまでに示唆されている。また1999-2021年までの臨床サンプルで20/26例(77%)にKIF4Aの発現が見られている。現在細胞周期に関与する分子との共免疫沈降、各種シグナルの阻害剤との併用に関するデータ解析をを行っている。共免疫沈降ではユビキチンや細胞周期関連蛋白との関連を検討したがまた有意な結果はいられていない。また同時並行してKIF4Aと予後の関連の追加調査として臨床における症例集積、サンプリングを継続的に行なっており、症例数を増加させて再度免疫染色、RNA解析などを予定しており、予後との関連の調査を行う予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
手術症例のサンプリング等も含めて継続的に行なっており、1年目の段階としては概ね順調に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
概ね順調に進行しているが、臨床データやサンプルについては予想がつかないものであるため、定期的にアップデートを行いながら、また症例が出た際にはサンプリングを行いながら解析を進めてまいりたい。 治療方法の開発については、核酸医薬等の作成に取り掛かる予定としている。
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